2020年1月 8日 (水)

No.213 春霞賞候補作紹介 2019年9月号

新年明けましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

では早速――
詰パラ20199月号 春霞賞候補作紹介

■中学校11 青木裕一氏作
2枚飛車の「連続限定打+連捨て」による邪魔駒消去



43
55玉、52飛46玉、55飛成、同玉、44飛成、同玉、
36桂 まで9手詰

太刀岡甫-飛車2枚消費して歩を原型消去し、1手で収束する。いずれも打ってから成り捨てるのは統一感があり、どちらも限定打となっているのが素晴らしい。
會場健大-すごい大模様だが表現としてはむしろシンプル。52飛を限定打にする変化で邪魔駒の46歩が生きているところにも機能美を感じる。
久保紀貴-限定打での表現と、収束を1手で纏めてある点が良いですね。大模様はやはり気になりますが、特別気になる配置があるわけではないので、これが最善なのかもしれません。
馬屋原剛「限定打を2連続で放ち、それをすぐさま捨て去り詰み上がる9手詰を作れ」という課題を与えられたとき、凡人は角で作ろうとするだろう。強力な2枚飛車が、ちっぽけな1歩の消去に見合う、この事実を発見した作者の勝利である。
久保-2枚で作る方がスマートにできそうですけどね。
馬屋原スマートなのは角でしょうね。しかし飛で作った青木作は迫力がある。
宮原君の順位戦の作品は角2枚で邪魔駒消去してましたっけ?いざない弓みたいなタイトルの。
久保-ありましたね、好きな作品です。
馬屋原宮原作、詳細は忘れましたけど、やってることはそんなに変わらないとは思います。
でも飛の方が派手でカッコいいじゃないですか。
久保-私は本質が大事だと思っているので、飛でも角でも香でも、同じことをやるならどれでも構わないんです。だから飛角香の選択まで可能性に含めた上でベストな構図をとりたい。
飛を角にするみたいなバリエーションで元の作品とは違う作品、つまり新作を作ることはできると思うんですが、それで違うこと(テーマ)をやっていることにはならないというのが持論です。
馬屋原まあ私も実際に作るとなったら、一番すんなり行きそうな角を選ぶかもしれません。
久保-ただ、青木さんの作品は最短での表現ということで、飛を角にする以上のことをやっているとは思います。
角にした方が配置を整理できそうだと思っただけで、テーマは宮原作とは異なると見るべきでしょうね。

<参考図>
詰パラ 20156月号 
A級順位戦 宮原 航氏作 「いざ綯い弓」



23角、44玉、34角成、同玉、12角、35玉、45角成、同玉、
25飛成、44玉、54飛、同玉、55龍 まで13手詰



■デパート4 大崎壮太郎氏作
◇角遠打+「アンチ禁遊手筋」の桂合



33桂成、同玉、25桂左、32玉、98角87桂合33桂成、同玉、
25桂、32玉、87角、同龍、39龍、37桂合、24桂、23玉、
41角、24玉、14角成、同玉、19龍、23玉、13龍、32玉、
33龍、21玉、11歩成、同玉、13香、21玉、12香成、同玉、
13桂成、11玉、22龍 まで35手詰

馬屋原剛もっと構想部分だけを取り出せなかったかとも思うが、そうすると味気ない作品になってしまう危惧もある。本作は、桂馬消去のタイミングの謎解きが絡み重厚な作品となった。 角を取る位置を玉方の意思でズラす点は、手前味噌ながら、拙作(2017.3たま研③)を思い出した。
會場健大-けっこう構図に制約の多い構想のはずで、うまくまとめたもの。主眼部より「98角よく限定にしたなぁ」とか「桂捨てのタイミング絶妙だなあ」とか思ってしまうのは褒められた態度ではないのかもしれないが、率直な感想。
太刀岡甫-後に桂合するための、争点ずらしの桂合。98角が限定打で入るのも良いし、攻方桂の消去のタイミングも絶妙である。凄い技術だと思う。
久保紀貴-87桂合はアンチ禁じられた遊び手筋とでも言うのでしょうか。ちょっと地味な感じもしますが、序の振り付けが素晴らしく、メインの弱さを補っています。 こちらも気になる初形をしていますが、調べてみると結構ギリギリの配置になっています。

<参考図>
詰パラ 20173月号 
たま研3 馬屋原剛氏作



57、同銀成、54歩、63玉、67香、同成銀、53歩成、同玉、
56香、同桂、43角成、同玉、64桂、87龍、93飛成、53歩合、
35桂、33玉、53龍、24玉、23龍、15玉、16歩、同玉、
27龍、15玉、16歩、14玉、23龍 まで29手詰

13手目64桂に対し、①87龍と取ると龍の利きは7段目に、②76香合、同馬、同龍なら、龍の利きは6段目に残る。どちらの段に龍の利きを残すかの選択権は玉方にあり、玉を1筋に追った時、龍の利きが6段目、7段目のどちらかに残っていれば、僅かに逃れる仕組み。
3度の香限定打によって、67段目ともに龍の横利きを遮断するという高度なテーマを、鮮やかに図化した力作です。

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2019年12月30日 (月)

No. 212 第349回詰工房例会報告

1222日(日)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、稲○元孝、馬〇原剛、沖○幸、加○孝志、加○徹、金○清志、金○タ○シ、小○正浩、近○郷、鈴○優希、深〇一伸、山○剛、米○歩登、田中徹 以上15名(敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■今回、会場到着は1420分頃だったでしょうか。3時前の会場入りは久し振りのような気がします。
プロジェクターをセッティングしたあとは、作品紹介に備えて予習に専念。
そして午後3時を過ぎたところで、春霞賞の選考会開始です。

■この日の進行役は馬○原さん。
ノミネート7作と多めでしたが、きちんとポイントを押さえた解説は流石です。
現在春霞賞の選考に当たっている若手スタッフは、皆鑑賞眼がしっかりしている上に、過去の発表作にも精通しており、本当に感心させられます。頭の中の引き出しの数が違うんですね。

今回候補に残ったのは次の2作。
中学校11 青木裕一氏作
デパート4 大崎壮太郎氏作
内容については、別頁にてご紹介します。

■スマホ詰パラからは2局ご覧ください。

スマホ詰パラ 201911
No.13841 kisy氏作 「Whitesnake


中盤の龍追いから2度の飛車限定合辺りの手順は絶品で、147手の長手数を飽きさせない。
だからこそ言わせてもらいますが、玉方95と配置は何やねん! 
時間はかかってもいいから、無防備煙への改作を求めます。

スマホ詰パラ 201911
No.13881 himatsume氏作


3手目48金~58銀引として、48の金を銀に置き換えておくのが、潜伏期間の長い第1の伏線(43手目17角に49玉の逃げを防止)。
次いで9手目38香短打が、後の39角打ちを可能にする第2の伏線。
さらに、23手目35銀が玉方の馬を質に見込む第3の伏線。
後半の2度の捨合を含む軽妙な攻防と相俟って、極上の本格ミステリのような謎解きが楽しめる逸品です。

5時からはいつもの店で2次会です。
開始後間もなく芹○修さんも合流して、詰棋談儀に花を咲かせました。
自分は2時間くらい粘ったところで睡魔に負け、あえなく撤退。
それでも、今年最後の例会を、楽しく過ごさせていただきました。皆さん、ありがとうございました。

■この日の模様を知りたい方は、例によってhirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。

■年明け1月の例会は節目の350回目の開催になりますが、取り立てて記念イベントを行う予定はないようです。
そこはいかにも詰工房らしいですね。

ではまた。

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2019年12月16日 (月)

No.211 春霞賞候補作紹介 2019年8月号

詰パラ 20198月号  春霞賞候補作紹介

■高等学校7 山路大輔氏作
◇銀成強制(局面対比)


28桂、同銀生19香、同銀成18香、同成銀28桂、同成銀
27角、同成銀17香、同成銀26金 まで13手詰

會場健大-一手一手駒を進めていくと、ひとつひとつの捨駒は単純なロジックの積み重ねであることがわかる。それが初形と終形の対比、銀だけが動く手順、というモチーフによってひとつの流れに束ねられているところに作者の顔が見えるのであって、詰将棋表現というのはこういうものだというお手本であろう。
太刀岡甫-持駒を6枚捨てて銀を成らす。その間他の駒は一切動かない。収束もたったの1手。夢のような手順で、思いついても図化するのは非常に難しいと思う。それをこの枚数でさらりとやってのけるのは流石である。
久保紀貴-水谷作が強く印象に残っていたので、28桂~19香~18香までは見えたのですが、そこから曲げてくるとは驚きました。この枚数で実現可能なのですね……。 作者の絶好調振りを示す傑作です。
馬屋原剛-なんとまあムシのいい手順をムシのいい配置で実現していること。ムシが良すぎて今まで誰も挑戦しようとすら思わなかったのだろうか。並の作家であれば、仮にこの仮想手順を思いついたとしても、実現できるわけはないと諦めてしまうだろう。理想の追求を恐れない姿勢に感服。

<参考図>
詰パラ 20146月号 水谷創氏作


78桂、同銀生69香、同銀成68香、同成銀67香、同成銀
55銀、同と、56金、同と、77銀、同と、65龍 まで15手詰

久保紀貴(発表時短評)―桂捨てから香3連打。香3連打だけでもテーマになりうるのに、それで銀が成って戻ってくるのだから文句のつけようがない。


■大学6 船江恒平氏作
◇態度打診の捨駒


75銀、同玉、73飛生、65玉、77桂、同角生、66歩、同角生、
54龍、同玉、63銀、44玉、33銀生、同玉、52銀生、53歩合、
同飛生、32玉、33歩、同角、41銀生、21玉、22歩成、同角、
13桂、同角、23飛生、22角、33桂、11玉、12歩、同玉、
13馬、同角、21飛成 まで35手詰

久保紀貴-打診を伏線で実現すること自体珍しいと思いますが、さらに舞台装置を跡形もなく消し去っているのが美しい仕上げです。 攻方の打診をテーマとする場合、その意味づけとなる構図(Aは成で逃れ、Bは生で逃れる構図)をとるのが大変だと思っているのですが、本作の構図は極めて巧妙にできていて、作家としてはそこに一番感心させられました。
馬屋原剛-まずは、成生打診を必要とさせる右上の構図に感心。ここから逆算で左下まで引っ張っていったと思うが、77桂〜66歩がまた絶品。本筋とは関係ないとはいえ、飛生や歩中合も入り、極めて完成度が高い。
會場健大-潜伏期間の長い伏線ものなのだが、個人的には駒がさばけるのが楽しい。この収束がもっていた物語を存分に引き出したと思えるからで、代償としての駒取りはここではあまり気にならない。
太刀岡甫-攻方による打診。打診に角位置が影響しないよう舞台を移動させるが、それにより打診が伏線的になっている。飛生や歩合が入る点、左辺が綺麗に捌ける点など、圧倒的な完成度である。
久保紀貴-船江作、舞台を動かしているというのはその通りで、唯一ともいえるこの構図の欠点。 本来右上だけで手順を構成できれば最高なのだが、元々の構図で角を2枚使い切っている関係上、右上に働きかける駒(打診できる駒)がない。そのため舞台を動かす必要が生じている。 とはいえそれを全ての舞台装置を消して実現したのは凄いというほかない。


■短期大学10 藤井規之氏作
◇最遠打×2回


39
34飛合、同香、同金、24桂、同金、39飛、同馬、
33飛、21玉、22歩、同玉、39飛成、21玉、11馬、同玉、
31龍、21銀、44角、12玉、21龍、同玉、22銀、32玉、
33角成 まで25手詰

馬屋原剛-この遠打を繰り返してしまうとは。繰り返そうという発想はどこから浮かんできたのか非常に気になる。仮に発想が浮かんでも具現化するのは難しいはずで、綺麗にまとめあげた手腕は確かなもの。24桂が焦点の捨て駒である点もよい。
會場健大-浦壁手筋のアレンジだが、合駒を入れて駒台の情報にも意味を持たせることで同じ位置に2度打てるという発見。構図にも無理がなく簡潔に実現している。
太刀岡甫-既存の筋も繰り返せば構想になる。言うのは簡単だが、この遠打が繰り返せるのは大発見。局面の戻し方も好手の捨駒で、構想の途中に余計な手が入らないのも良い。
久保紀貴-39香は小林敏樹作が有名ですが、それを繰り返すなんて考えたこともありませんでした。繰り返す意味(飛の品切れ)やスイッチとなる24桂捨てなど、全体として非常に精緻に作られていると思います。 小林敏樹作は今更言うまでもなく名作ですが、本作も併せて覚えておきたいですね。

<参考図 1>
近代将棋 1964年9月号 北原義治氏作


51角、同金、15角、14玉、51角成、17桂成、15金 まで7手詰

<参考図 2
詰パラ 19778月号 浦壁和彦氏作


93
、同銀、23飛、34玉、93飛成、12香、23銀 まで7手詰

<参考図 3
詰パラ 19857月号 小林敏樹氏作


39香、同馬、33飛、22玉、13飛成、同玉 まで7手詰


※「この詰2010」をお持ちの方は、ぜひ風みどり氏の論考「超短編における中合対策の研究」(同書P138~)を合わせてお読みください。

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2019年12月15日 (日)

No.210 春霞賞候補作紹介 2019年7月号

詰パラ20197月号 春霞賞候補作紹介

■短期大学5 太刀岡甫氏作   
◇不成による1歩稼ぎ


24角、同玉、15銀、13玉、53飛生33歩合、同飛生22玉、
32飛成、13玉、4333歩合、同龍、23歩合、24龍、同歩、
14歩、22玉、32香成、同金、同香成、同玉、43歩成、21玉、
22歩、同玉、23歩、同玉、33金 まで29手詰

太刀岡甫(作者)-攻方にとって飛生のほうが得なので、玉方は1歩と引き換えに成を強制する。33/龍の局面が共に作意に出現するため、明確な対比になっていると思う。歩を使い切る収束が同じ舞台で簡潔にできた点も気に入っている。
久保紀貴-飛生で1歩稼ぐというよりは、飛生に33歩合~ソッポ龍に33歩合のリフレインが気に入りました。 似たような展開は過去に一度考えたことがあるのですが、うまく纏められませんでした。少ない枚数で収束まで破たんなく纏めた作者の手腕に拍手です。
馬屋原剛-正直最初は地味な印象を受けたが、冷静に見るとなかなか面白いことをやっている。うまく受ければ歩一枚で事足りそうなのに、歩二枚ないと凌げないのは不思議な感触。 ところで、角でも同様の手順ができるか気になった。興味のある向きは試してみて欲しい。
會場健大-核となる部分は典型的な打歩の不成ものなのだが、それを機能的な配置で趣向風の手順に昇華させたところにセンスが光る。

■ノミネート7作の中、ぶっちぎりの独走で首位通過はお見事。


※今回からスタッフに會場健大さんが加わってくださいました。
この4人って、何気に物凄く贅沢なメンバーですよね。
春霞賞の未来は明るい!

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No. 209 第348回詰工房例会報告

■11月30日(土)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:會○健大、青○裕一、石○仰、稲○元孝、馬○原剛、尾○充、沖○幸、加○孝志、加○徹、金○清志、久○紀貴、小○正浩、小○純平、角○逸、芹○修、竹○健一、太○岡甫、利○偉、深○一伸、柳○明、山○剛、米○歩登、田中徹 以上23名(敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■今回は、レジメの原稿はいつもより早めに仕上がっていたのに、印刷に手こずってしまい、会場到着は15時20分頃。
用紙切れも痛かったけれど、それ以上に2ヶ月分のレジメ印刷を甘く見ていたのが敗因でした。
会場に入ると直ちにレジメを配布し、プロジェクターをセッティングして、即春霞賞の選考会開始です。

■この日の進行役は久○さん。
ノミネート作品数が多かったにも関わらず、ポイントを押さえた簡潔明瞭な解説で、候補作の選出までスムーズな進行振りはお見事でした。
久○さんに限らず、詰工房の若手は皆本当に熱心で頼もしい限りです。

激戦の中、候補に残ったのは以下の通り。

7月号
・短大5太刀岡甫氏作

8月号
・高校7山路大輔氏作
・短大10藤井規之氏作
・大学6船江恒平氏作

内容については、頁を改めてご紹介いたします。

■スマホ詰パラから1局ご紹介します。

スマホ詰パラ 2019年10月
No.13801 黄楊の輝き氏作 


打診中合を含む歩連合は出てくるものの、全体としてはやや物足りない印象ですが、次の2作と合わせて、3局セットで見ると少し見方が変わるはずです。

スマホ詰パラ 2017年5月
No.9375 黄楊の輝き氏作


スマホ詰パラ 2017年5月
No.9376 黄楊の輝き氏作


わずかな配置の違いから、成と不成、単独合と連合に分岐する面白さは、三姉妹作ならでは。
詰将棋はこんな表現も出来る、そう教えてくれる作品です。

■5時からはいつもの店で2次会です。
今回は久し振りに9時頃まで粘って、楽しい時間を過ごしました。
皆さん、ありがとうございました。

■この日の模様を知りたい方は、例によってhirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。

■ではまた。

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2019年11月24日 (日)

No. 208 第347回詰工房例会不参加報告

1027日(日)は詰工房の例会でしたが、囃子関係の行事と重なってしまったため参加できませんでした。
予めこのブログで欠席すると告知しておけば良かったのに、すっかり失念していました。ご心配をお掛けしてしまった方には誠に申し訳ありませんでした。

■そのため今回はプロジェクターを使った作品紹介はナシ。
ということは、以前のように自由な例会に戻った訳で、「やっぱり昔の雰囲気の方がいい。次回から注目作の紹介は不要」とか言われたらどうしよう…。

■春霞賞の選考会も、スタッフが社団戦に出場のため行われず。次の例会で2ヶ月分をまとめて選考します。

■折角ですので、スマホ詰パラから注目作を1局ご紹介します。

スマホ詰パラ 20199
No.13556 oddi氏作 


玉方桂の4段跳ね。全て攻方の香を取らせることによって実現しています。
更に、3手目73香と、7手目65香が伏線的な限定打。73香は65香打に対する63飛合を、65香は63との開き王手に56角打合の逆王手を、それぞれ防いでいます。単に狙いを実現するだけで満足せず、手順にも工夫を凝らすことで、本作の価値は格段にアップしました。
配置と収束にはやや苦労の跡が見られますが、この構想を破たんなくまとめ上げた手腕は見事です。

■この日の模様を知りたい方は、例によってhirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。

■ではまた。

 

 

 

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2019年10月20日 (日)

No.207 春霞賞候補作紹介 2019年6月号

■続いて6月号の候補作。5月に続き2作が候補に残りました。

■同人室3 金子清志氏作       
◇馬ソッポブルータス


25飛、36玉、26飛、同玉、48馬、35玉、26馬、同玉、
27馬、35玉、3924玉、33銀生、23玉、38馬29と、
24歩、34玉、56馬 まで19手詰

久保紀貴-39馬を消去せず38香~36馬としても打歩詰を解消できるところ、馬を捨ててまで39香~38馬と遠ざかるのが絶妙。近すぎると両王手したときに馬を取られるということなのだが、このように玉と馬の位置関係にフォーカスした作品はかなり希少である。 さらに本作ではそのための遠打、そのための馬消去という表現により、構想が重層化されている。
太刀岡甫-打歩を打開しつつ最終手を見据えた最遠打だが、全く無理なく39馬の邪魔駒消去が入っているのが凄い。駒の位置関係が絶妙である。
馬屋原剛-打歩詰を打開するだけなら、馬より香が後ろにいればよいだけだが、収束を成立させるには、39香、38馬型が絶対。36馬型だと近過ぎて詰まないのが面白いと思った。 39馬の原形消去や39香の限定打を無理なく実現している。絶品。


■同人室5 鈴川優希氏作     
◇飛車2枚捨てによる玉方銀成強要


65銀上、47玉、77飛、同銀成、56銀、同玉、76飛、同成銀、
65銀、47玉、56銀、同玉、74馬、45玉、44馬、同玉、
45香、同玉、35金、55玉、65馬 まで21手詰

太刀岡甫-やっていることは成らせだが、飛2枚を投じて釣り合う図があるのが驚きである。離し打ちでやっているのも良く、銀に当てるシンプルな意味付けで成立している。心理的妙手でもあり、印象に残りやすい作。
馬屋原剛-詰工房で見せてもらったときには全く解けず、答えを見たときには度肝を抜かれた作品。 銀を成らせるのに飛2枚が釣り合うとは驚いた。 34筋の守備駒が重いがまあ仕方ないだろう。 古典はあまり興味がないのだが、構想のヒントになることもあるのだなと感心。
久保紀貴-ぶつけて打つ飛限定打によって銀を成らせるというのは言われてみればシンプルでなるほどなのだが、なかなかその発想には至らない。非凡なアイデアと思う。 また、個人的には飛金(成銀)銀それぞれの駒の特性がピッタリはまっている点が気に入った。 配置はやや不満あり。

<参考図>
 将棋無双第51番 伊藤宗看作


75銀、同玉、64銀、86玉、26、同銀、75銀、同玉、
25、同馬、76金、74玉、65金、63玉、54金、52玉、
43金、51玉、52金、同玉、43馬、41玉、33桂、31玉、
21馬、42玉、43歩成、51玉、41桂成、同玉、32馬、51玉、
42と まで33手詰

■6月号は同人室の課題が構想作だったことも手伝って、やはりノミネート作が多かったのですが、5月号同様2作がダントツに強く、共に候補に残りました。
特に印象的だったのは、2ヶ月連続で候補入りした鈴川氏の復活振りです。これで今年の春霞賞の行方は、ますます混沌としてきました。

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No.206 春霞賞候補作紹介 2019年5月号 

■春霞賞候補に残った作品の紹介です。
まずは5月号出題作から。

■高等学校21 久保紀貴氏作 「モーメンと」
◇玉方と金の6地点1回転


45銀、同と、46桂、同と、36香、同と、26桂、同と、
25銀、同と、35香、同と、43馬 まで13手詰

太刀岡甫-4地点の回転ならよく見るが、6地点で連続して回したのがまず凄い。また、初手以外の捨駒を駒打ちで行うことにより局面の対比(銀消去)が明確になっている。回転方向の制御が非常にシンプルな仕組みで実現されており、手順完全限定で完璧な仕上がり。
馬屋原剛-ノンストップでと金が6回も動いて1周する。しかも駒取りなしときた。こういう作品は得てして短絡する紛れに苦労するのだが、それを感じさせないほどスマートに出来ている。 最優秀賞候補の一角。
久保紀貴-半期賞の言葉でも書いたが「と金が回転する前後で局面を対比すると攻方銀が消えている(だけ)」という点は特に気に入っている。 また他についても駒取りなし、手順完全限定、最短表現など、全体として自分の美学を貫けたので満足。

<参考図> 
詰パラ20136月号 宮原 航氏作 「独楽鼠」
◇玉方飛車の6地点1回転


35金、同飛、36桂、同飛、26香、同飛、16桂、同飛、
15角、同飛、25歩、同飛、33馬 まで13手詰


■大学14 鈴川優希氏作  「泣斬馬謖」
◇玉方馬先馬角


69銀、58桂成、同香、55馬、44龍、同玉、56桂、53玉、
65桂、同馬、64桂、56馬、同香、55角生35角、44桂、
55香、同桂、44角、43玉、65角、54飛、35桂、32玉、
54角、41玉、32角成、同玉、33角成、同玉、34飛、同玉、
24と、35玉、25と まで35手詰

馬屋原剛-複雑ですぐには構想が理解できなかったが、作者のブログを読んで、玉方馬先馬角が狙いとわかった。 私的には、構想よりも感じのよい序や大駒3枚捨ての収束といった、全体の完成度の方に感心した。
久保紀貴-玉方応用の馬先馬角というのはパッと作例を思いつけないため、単品でも表現として新しいものかもしれない。しかし本作はそれだけでなく、同じ手順の流れの中に取歩駒を逃げるための馬移動中合を加えており(ここは構想としては掛け算ではなく足し算になっているが)、より面白い表現が追及されていると思う。
太刀岡甫-馬先馬角というマニアックな構想。角と馬を対称に配し、移動捨合で馬を消し、合駒を出しつつ角2枚を捨て切る収束まで、徹底的に見せ方を追求している。


■詰棋校の期末月とあって、5月号は構想作も好作揃い。その中で久保氏作と鈴川氏の2作は、他のノミネート作を大きく引き離して候補に残りました。
なお久保氏「モーメンと」は、周知の通り見事半期賞を受賞されました。おめでとうございます。

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No. 205 第346回詰工房例会報告

928日(土)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、石○仰、馬〇原剛、大○光一、沖○幸、加○徹、金○清志、久○紀貴、小○正浩、小○尚樹、小○純平、鈴○優希、芹○修、田○雄大、竹○健一、太○岡甫、利○偉、原○慎一、柳○明、山○剛、米○歩登、田中徹 以上22名(敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。
hiroさんのブログでは23人になってる。誰か書き漏らしたみたい…)

■社団戦とブッキングしなかったおかげか、参加者が20名を超え、賑やかな例会になりました。
更に初参加の中学生2人も加わって、会場は一気に若返った感があります。

3時過ぎ、春霞賞の選考会がスタート。
今回は5月号と6月号の2か月分でボリュームがありましたが、太〇岡さんの的確な解説で順調に進行していきます。またノミネート作の作者が多数参加されていて、作者の生の声を聞けたのは幸運でした。
投票の結果、候補に残った作品は以下の通り。

5月号
高校21 久保紀貴氏作 「モーメンと」
大学14 鈴川優希氏作 「泣斬馬謖」

6月号
同人室3 金子清志氏作
同人室5 鈴川優希氏作

両月とも、2作ずつの選出になりました。
最近複数作の選出が続いているのは、それだけ高品質の構想作の発表が続いている証しでもあります。今年の最終選考は大変な激戦になりそうです。
なお内容については、頁を改めてご紹介いたします。

■続いて注目作の紹介がスタート。ここでは、詰パラとスマホ詰パラから1作ずつご紹介します。

詰パラ 20196月号
デパート3 原田慎一氏作


5手目42銀成に12玉と逃げれば、45角成~13歩~63飛成で詰み。序の53角消去はこの63飛成を実現するためでした。
6手目41歩中合なら、同飛成には12玉、13歩、同玉で、成銀が邪魔になって43龍と引けません。そこで中合を取らずに32成銀とし、12玉に45角成~13歩で63飛成を狙えば詰む…。
ならば41の合駒が香だったら? 63飛成の時43歩合で不詰!
ここでようやく、6手目は41香合が最善と判明します。以下同飛成で香が手に入るので、11龍~13香の順で収束します。
5月号デパートの青木氏作にも通じる「後の合駒の足場とするための香中合」ですが、間に成銀が存在することで、香合の意味付けがうまくカモフラージュされています。
角消去の伏線との相乗効果もあって、非常に高度な謎解きが楽しめる逸品です。

スマホ詰パラ 20198
No.13426 i@hiro氏作


角捨て~馬寄り~角捨合を繰り返しながら、玉が盤中央を横断していく趣向作。
序の伏線や、途中同龍でなく同馬とする破調等もあり、単調な繰り返しに終わっていないのがセールスポイント。収束を一瞬で切り上げる潔さも見事です。

5時からは2次会。自分も参加しましたが、2時間を経過した辺りで睡魔に襲われ、離脱しました。

2次会でのKさんとIさん。
「あそこで○○飛とすると…」「それは同玉の変化で…」「やっぱりそうか…」「あれいい手ですよね…」
といった調子で会話が続いています。
目の前の将棋盤には某氏の新作が並べられていますが、それとはまったく別の作品の話。まるでテレパシーで会話をしているかのようです。
ちょっとしたヒントだけで即座に脳内盤に配置が浮かび、手順が再生される。頭の回転も引き出しも段違い。
格好いいなぁ。

■この日の模様を知りたい方は、例によってhirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。

■ではまた。

 

 

 

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2019年9月16日 (月)

No.204 春霞賞候補作紹介 2019年4月号

■春霞賞候補作の紹介、続いては2019年4月号分。この月は大激戦で、3作が全くの同点で並びました。

詰パラ2019年4月号 大学10 若島正氏作
◇同じ箇所での「金先金歩+銀先銀歩」玉方応用


97香、96歩合、85金、同玉、82龍、84金合同銀成、同桂、
76金打、同銀、35龍、65銀打合、同龍、同銀、86銀、94玉、
96香、同桂、95銀、同玉、62角成、同馬、86金、94玉、
95歩、同馬、同金、同玉、73角、94玉、84角成 まで31手詰

久保紀貴-金銀両方の不利合を、玉方銀の位置の違いだけによって切り分け、実現した作品。作ったことがある人であれば金と銀の切り分け方自体はよく知るところでしょうが、両方取り入れて作品にしてしまうアイデアは非凡と思います。97香限定打の序も流石。
馬屋原剛-ikironさんのコメントと被るが、同じ舞台で、銀の位置の違いだけで金、銀、の不利合を切り分けてる点に脱帽。発想も構成力もずば抜けている。
太刀岡甫-不利合もそこまで珍しくなくなった昨今だが、同じ打歩を巡って別の不利合が出るというのが驚きである。2つの合駒の間隔が狭いのが良い。変化伏線の限定打も盛り込み、収束も捌けるため完成度が非常に高い。


詰パラ2019年4月号 大学院7 太刀岡甫氏作 「ストライクショット」
◇「遠打+馬鋸+角筋遮断の飛車移動」のブルータス手筋


91と、同玉、81歩成、92玉、91と、82玉、81成香、72玉、
71成銀、62玉、61成香、52玉、42と上、同金、同と、同玉、
41金、52玉、51成香、62玉、61成銀、72玉、71成香、82玉、
83歩、同成香、93歩成、同成香、81成香、72玉、71成銀、62玉、
61成香、52玉、51金、42玉、41成香、32玉、33歩、43玉、
91と、同玉、81歩成、92玉、91と、82玉、81成香、72玉、
71成銀、62玉、61成香、52玉、42と上、同金、同と、同玉、
41金、52玉、51成香、62玉、61成銀、72玉、71成香、82玉、
83歩、同成香、93歩成、同成香、81成香、72玉、71成銀、62玉、
61成香、52玉、51金、42玉、41成香、32玉、33歩、43玉、
65馬、33玉、55馬、24玉、15と、同玉、27桂、14玉、
18飛23玉、35桂、32玉、65馬、33玉、66馬、32玉、
76馬、33玉、77馬、32玉、87馬、33玉、88馬、32玉、
98馬、33玉、99馬32玉、31成香、42玉、41金、52玉、
51成香、62玉、61成銀、72玉、71成香、82玉、88飛87歩合、
81成香、72玉、71成銀、62玉、61成香、52玉、51金、42玉、
41成香、32玉、33歩、同玉、87飛、77金合、同馬、24玉、
25歩、14玉、24金、15玉、59馬、同成銀、17飛、16歩合、
同飛、同玉、17歩、15玉、16銀、26玉、27銀右、15玉、
16歩 まで113手詰

太刀岡甫-ブルータス手筋を馬鋸で行うだけでなく、後に馬筋を遮断する意味づけの限定打が新しい。
久保紀貴-18飛限定打~馬鋸で99馬~88飛の複合技で馬筋を閉じ、打歩詰を打開。ブルータスの前に飛を限定打するのが新しいところです。 ただ席上では限定打の演出について「27桂のせいで自然な手に見える」という意見がありました。
馬屋原剛-駒場作があるのでそれ程評価していなかったが、確かに限定打から始めたのはプラス。

<参考図> 風ぐるま19559月号 駒場和男氏作 「望郷」
◇「遠打+馬鋸で飛車筋遮断」のブルータス手筋


33金寄、同歩、2931玉、32歩、同玉、44桂、31玉、
42と、同玉、51飛成、同玉、62歩成、同玉、52角成、71玉、
81香成、同玉、63馬、91玉、64馬、81玉、54馬、91玉、
55馬、81玉、45馬、91玉、46馬、81玉、36馬、91玉、
37馬、81玉、27馬、91玉、2881玉、73桂、71玉、
72歩、62玉、63歩、同玉、64銀、62玉、63歩、51玉、
61桂成、同玉、71歩成、同玉、77香、同と、62歩成、同玉、
73銀生、51玉、52歩、42玉、43歩、31玉、32歩、22玉、
64馬、24桂、同飛、同金、31馬、12玉、13馬、同玉、
14歩、同金、同香、同玉、24金打、15玉、27桂まで79手詰


詰パラ2019年4月号 大学院8 馬屋原剛氏作
◇逆回転による微分


『41飛成、23玉、21龍、22飛合、同龍、同玉』=A手順とする 
『21龍、22飛合、同龍、同玉、21飛、32玉』=B手順とする

『A』55馬、44と寄、21飛、32玉、41飛成、23玉、
56馬34と上、B65馬、43と、
A66馬44と寄、21飛、32玉、41飛成、23玉、
67馬34と上、B76馬、43と、
A77馬44と寄、21飛、32玉、41飛成、23玉、
78馬34と上、B87馬、43と、
A88馬44と寄、21飛、32玉、41飛成、23玉、
78馬34と上、B87馬、43と、
A77馬44と寄、21飛、32玉、41飛成、23玉、
67馬34と上、B76馬、43と、
A66馬44と寄、21飛、32玉、41飛成、23玉、
56馬34と上、B65馬、43と、
A55馬44と寄、12飛、31玉、41香成、同玉、
33桂生、同と、51桂成、同玉、42銀、62玉、73と、61玉、
62歩、同金、同と、同玉、51銀生、同玉、42金、62玉、
52金、63玉、62金、74玉、66桂、84玉、94馬、同玉、
85金打、93玉、94歩、92玉、91馬、同玉、82銀、同玉、
72金、92玉、82金 まで179手詰

作者(結果稿解説より)-1手馬鋸や1/2手剥がしなど、いわゆる“微分系”の趣向は「同様」なサイクルを複数回経て鍵が一つ進む。「同様」と表現したのは全く同じではなく、サイクル毎に持駒や置き駒の位置が微妙に異なるからだ。では、全く同じサイクルで微分系の趣向を表現できるだろうか。
一見論理的に無理に思えるが、論より証拠で本作を見て欲しい。確かに全く同様のサイクルを2回繰り返すことで、馬が左下(右上)に一歩動いている。
種明かしをすると、馬と玉の回転方向が逆であるのが肝なのだ。128911992198のラインをそれぞれabcと呼ぼう。すると、玉はabcaの順に移動しているのに対し、馬はacbaの順でしか動けない。従って、馬はaで王手した後にすぐにbで王手したいのだが、間にcの王手を挟まなくてはならない。そのため、1サイクル目ではbの王手ができず、次のサイクルまで待たなくてはならないのだ。趣向の外見に目新しさはないが、コロンブスの卵的な位置づけの作品だと思う。
馬屋原剛-詰工房の席上では参考図2つを交えて説明したがどれだけ伝わったかは微妙。伝統ルールでできるかどうかはさておき、馬ノコ以外で表現できれば、もっと違う印象を与えることができるかも。
太刀岡甫-三段馬鋸。玉方はと金を回すことにより1サイクル分の手数を稼いでいるが、斜め後ろに動けない特性により中央ラインが開くと馬が進むことができる。馬鋸についての深い研究が垣間見られる作。
久保紀貴-玉の軌跡と馬の軌跡(より厳密には、と金スリットの位置の軌跡)の回転方向の違いによって1手馬鋸を実現した作品。説明されないとわかりにくいのが難点ですが、面白いアイデアと思いました。 ただ、合駒制限が必須かは疑問です。

<参考図> 書きかけのブログ 馬屋原剛氏作
◇順回転の32手馬鋸


21飛、32玉、23飛成、41玉、63角成、52と、
21龍、31飛合、同龍、同玉、6453と寄、
21飛、32玉、6543と上、23飛成、41玉、7452と、
21龍、31飛合、同龍、同玉、7553と寄、
21飛、32玉、7643と上、23飛成、41玉、8552と、
21龍、31飛合、同龍、同玉、8653と寄、
21飛、32玉、8743と上、23飛成、41玉、9652と、
21龍、31飛合、同龍、同玉、9753と寄、
21飛、32玉、8743と上、23飛成、41玉、9652と、
21龍、31飛合、同龍、同玉、8653と寄、
21飛、32玉、7643と上、23飛成、41玉、8552と、
21龍、31飛合、同龍、同玉、7553と寄、
21飛、32玉、6543と上、23飛成、41玉、7452と、
21龍、31飛合、同龍、同玉、64馬、53と寄、
21飛、32玉、44桂、43玉、41飛成、42飛合、同銀成、同と、
同龍、同玉、52飛、41玉、32飛成、51玉、52歩、62玉、
63歩、同と、51歩成、同玉、52桂成 まで117手詰

※4月号大学院の馬屋原氏作とほとんど同じ機構に見えるが、回転方向が同じなので、微分にならない例(3段2手馬鋸)。

<参考図> 詰パラ20171月号 添川公司氏作  「木曽路」


『34と、25玉、35と、26玉、36と、17玉、28馬、16玉、38馬、15玉、16歩、24玉、35と、23玉』=A手順とする
『33と、24玉、34と、25玉、35と、26玉、36と、17玉、28馬、16玉、38馬、15玉、16歩、24玉、35と、33玉』=B手順とする


16歩、26玉、36と、17玉、28馬、16玉、38馬、15玉、
25と、同玉、35と、15玉、16歩、26玉、36と、17玉、28馬、
16玉、38馬、15玉、16歩、24玉、35と、33玉、44と、24玉、
A5632玉、44と、33歩、6523玉、
B6644歩、同と、24玉、
A6732玉、44と、33歩、7623玉、
B77馬44歩、同と、24玉、
A7832玉、44と、33歩、8723玉、
B88馬44歩、同と、24玉、
A8932玉、44と、33歩、9823玉、
B88馬44歩、同と、24玉、
A7832玉、44と、33歩、8723玉、
B77馬44歩、同と、24玉、
A6732玉、44と、33歩、7623玉、
B66馬44歩、同と、24玉、
A5632玉、44と、33歩、6523玉、
B55馬、23玉、45馬、32玉、44と、33歩、43と、同玉、
52銀生、53玉、65桂、42玉、43歩、32玉、41銀生、31玉、
42歩成、同玉、53桂成、同玉、52成銀、43玉、44歩、同飛、
同馬、同玉、45歩、55玉、56飛、65玉、75金、同玉、
85金、64玉、53飛成、65玉、47馬、同香成、56龍、64玉、
76桂、63玉、53龍、72玉、73龍、同玉、84金、63玉、
64金、72玉、83銀成、81玉、82歩、同と、同成銀、同玉、
73金右、81玉、82歩、92玉、83金上、91玉、81歩成、同玉、
82金右 まで367手詰

1回転目と2回転目で、追い方が変わる31手馬ノコの例です。

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