2019年4月16日 (火)

NO,197 第6回春霞賞 不在者投票のご案内

■次回428日(日)の詰工房の例会で、第6回春霞賞の選考を実施いたします。
出席を予定されている方は、どの作品に投票するか(3作以内)、じっくり考えておいて下さい。

また、当日例会に出席できない方向けの不在者投票を受付けます。本来ならここで投票用紙をダウンロードしていただくところなのですが、ココログの設定変更の影響で、現在Excellファイルをアップロードできません。
投票をご希望の方はお手数ですが、管理人宛に「投票用紙希望」の旨メールにてお知らせください。折り返し投票用ファイルをお送りいたします。(右側サイドバーの「メール送信」からどうぞ。)
なお、昨年1月以降の詰工房の例会に、一度でも参加された方に限ります。

締切は、例会前日の427日(土)まで。
日数が少なく申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします!

■候補作は以下の13作品です。

  1. 1月号  デパート4    広瀬  稔氏作
  2. 2月号  大学5      19枚目の歩氏作
  3. 3月号  創棋会4     野曽原直之氏作
  4. 4月号  デパート3    岩村凛太朗氏作
  5. 5月号  短期大学25    若島  正氏作
  6. 6月号  デパート3    若島  正氏作
  7. 7月号  短期大学1    久保 紀貴氏作
  8. 8月号  デパート3    齋藤 光寿氏作
  9. 9月号  短期大学11    広瀬  稔氏作
  10. 10月号  デパート1     青木 裕一氏作
  11.     同    デパート3     相馬 慎一氏作
  12. 11月号  大学14      太刀岡 甫氏作
  13. 12月号  創棋会3     谷本 治男氏作

(図面と手順はこのブログを遡って頂ければ全て閲覧可能です)

■あと2週間で平成という時代が終わります。
思うところがあって、春霞賞の歴史も今回をもって幕を閉じることといたしました。

春霞賞がスタートした頃、構想作を発表するのは若島氏や相馬慎一氏など数名の作家に限られ、やや元気がありませんでした。しかし、近年は若手実力作家がこの分野に続々参入し、かつてないほどの活況を呈しています。
よって春霞賞はその役割を終えたと判断しました。

ただし、現在春霞賞の選考と共に行っている注目作の紹介は、当面継続していくつもりです。殊にスマホ詰パラに発表された作品を鑑賞できる機会は限られており、それなりの意義はあるものと考えます。
また、これまでとは別のジャンルで、新しい賞を立ち上げてみるのも面白いかも知れません。

という訳で、詰工房ではこれからも15時以降プロジェクターを使わせていただきたいと存じます。迷惑に思われる向きがあるやも知れませんが、もうしばらくお付き合いくださいますよう、お願い申し上げます。

ではまた。

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2019年4月 7日 (日)

No. 196 第340回詰工房例会報告

323日(土)詰工房の例会に参加してきました。

参加者:會○健大、青○裕一、井○賢一、稲○元孝、岩○修、馬○原剛、沖○幸、加○徹、金○清志、金○タ○シ、北○和美、久○紀貴、小○正浩、高○研、近○郷、鈴○優希、芹○修、相○慎一、竹○健一、太○岡甫、利○偉、野○碧、深○一伸、藤○俊雅、へ○さ、宮○忍、柳○明、山○大輔、和○積商、田中徹 以上30名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■参加者30人!えび研参加者が合流したのが大きく、定員20人の部屋で座り切れない人も。
人数もさることながら、平均年齢もかなり若返ったはず。活気溢れる賑やかな一日になりました。

■鈴○さんが久し振りの参加。お帰りなさい! お元気そうで何よりです。

■自分はと言うと体調を崩していて、朝から声が全然出ない。春霞賞の作品紹介をするのもひと苦労でしたが、皆さんは聞き取りにくくて困ったことと思います。申し訳ありませんでした。

■あちこちで話が盛り上がる中、3時過ぎに強引に春霞賞の選考会スタート。いやホントごめんなさい、邪魔しちゃって。
今回のノミネート4作はどれも面白い構想ばかりで、接戦を予想していたのですが、投票の結果、谷本氏の作品が半数近い票を集めて候補作に決定しました。

詰パラ 201812月号
創棋会作品展 谷本治男氏作


初手66角の限定打は、玉方76飛の横利きを遮断し、飛車の打場所を作るため。3手目46飛の限定打は、間接的に玉方76飛を狙っています。
66角と46飛、2つの限定打がセットになって初めて意味を持つという、従来にない新構想です。

これで2018年の候補作が出揃いました。来月はいよいよ大賞が決まります。

■注目作の紹介で山崎健氏の「アンフィスバエナⅤ」を取り上げる際、アンフィスバエナの「Ⅰ」~「Ⅳ」について調べてみたところ、どうも「Ⅳ」の存在がはっきりしません。
そこで「Ⅳ」は発表済みかと皆さんにお尋ねしたところ、TETSUさんから「おもちゃ箱」で発表済みと教えてもらいました。さすがはTETSUさん、速攻で検索ありがとうございました。

最近力を入れているスマホ詰パラからの注目作の紹介、今回の目玉が次図。

スマホ詰パラ 20192
No.12561 sunrisepa氏作


玉方の飛車と香、更に4手目の合駒で登場した角が非常に良く利いていて、迂闊に攻めると忽ち王様を素抜かれて失敗します。
ギリギリの攻防が40手近くも続き、逆王手は実に6回。文字通り手に汗握る展開です。さらに玉方の駒が一掃されてからも粘り強い攻防が続き、最後まで息をつく間もありません。
これほど長手数に亘って緊張感の続く作品は滅多になく、出色の出来と断言します。
今年の賞レースにも確実に割り込んでくるでしょう。

■この日は体調不良につき、2次会には参加せず直帰しましたので、2次会の模様等を知りたい方は、hirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。

■解答選手権が無事終了しました。
2週連続でチャンピオン戦、初級・一般戦の運営というのは結構ハードでしたが、達成感もそれなりに大きくて、ささやかな満足感に浸っています。
もちろん反省点も多く課題は山積ですが、一歩ずつ前進です。

■ではまた。

 

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2019年3月 4日 (月)

No. 195 第339回詰工房例会報告

223日(土)詰工房の例会に参加してきました。

参加者:青○裕一、池○俊哉、稲○元孝、岩○修、馬○原剛、大○光一、沖○幸、加○孝志、加○徹、金○清志、久○紀貴、小○正浩、新○江○弘、竹○健一、太○岡甫、野○碧、原○慎一、深○一伸、松○成俊、宮○忍、山○剛、田中徹 以上22名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

20名を超える盛会となりました。

■このところ竹○さんの活動が活発です。3/10には自ら講師となって講座を開く予定とのことで、この日も資料作りに余念がありませんでした。
竹○さんと言えば自他ともに認める詰パラの解答強豪です。これまで詰棋界では「解答者」が前面に出ることが少なく、「作者」側主導の傾向が続いていました。
例えば看寿賞にしても本来は実際に問題を解いた人の意見がもっと尊重されていいはずなのに、選考委員の多くは作る側の方たちです。
竹○さんの活動をきっかけに、解答者の声がもっと反映されるようになれば…、と思います。

3時過ぎに春霞賞の選考会がスタート。
今回のノミネート2作で投票を行った結果、太刀岡氏の作品が候補作に決定しました。

詰パラ 201811月号
大学14 太刀岡甫氏作


5手目93角の遠打に84歩中合。9手目82角には73歩中合。2度の中合で2枚の角の利きを1本化することに成功し、結果大幅に手数が延びます。
何もない左上部まで追い上げた末に下辺に戻り、還元玉で詰むという構成には、作者の拘り、意思の強さを感じます。力作という言葉がピッタリ。

■注目作の紹介では、岡村孝雄氏の鶯煙の参考図として同氏の豆腐煙「波打ち際」も取り上げました。
この作品に関連して、5年半前のたま研で馬屋原さんの興味深い研究発表が行われていますので、こちら(当ブログの「No.125 たま研参加記」)をご参照ください。

ところで注目作の紹介では、最近はスマホ詰パラ発表作の方がメインになりつつあります。
スマホ詰パラは発表しやすい反面、作品を「残す」には不向きなメディアです。歴史に残すべき作品を少しでも記録していくことに意義ありと考えています。

スマホ詰パラ 20191
No.12416 ao碧氏作


巧妙な序盤に、難解な収束。銀・桂・香の成り駒もなく、非常に良く出来た小駒煙です。
収束で変同があったのは残念でしたが、作者の実力は本物。
次はどんな煙を見せてくれるのでしょうか。

■詰工房の会場「きゅりあん」は、解答選手権チャンピオン戦の会場にもなっています。
そこでこの日の2次会はいつもの庄やではなく、解答選手権の2次会用に予約した店で、下見を兼ねて行われました。
生憎自分は参加できませんでしたので、2次会の模様等を知りたい方は、hirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。

■余談ながら、パラ3月号のたま研作品展で、拙作を採用していただきました。
本作は掛け値なしの客寄せ作で、パラの中学校が解ける方なら暗算で楽勝のはずですので、酒の肴にぜひご賞味ください。
実は、1年前のたま研作品展でも拙作が採用されたのですが、入選回数に誤りがありました。その時訂正してもらったので今度は大丈夫だろうと思っていたら、何と、今年も去年と全く同じ間違いが!
編集部では自分の筆名を安武翔太氏と勘違いして、翔太氏の入選回数を入れてしまったとのことで、そもそも紛らわしい筆名を使ったことに問題があったようです。(正しくは入選3回)
今後「安武利太」はネット専用にした方が良さそうですね。

■ではまた。

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2019年2月12日 (火)

No. 194 第338回詰工房例会報告

126日(土)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、馬○原剛、沖○幸、加○徹、金○清志、金○タ○シ、小○正浩、竹○健一、太○岡甫、筒○浩実、野○碧、野○村○彦、深○一伸、柳○明、和○積商、田中徹 以上16名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■和○積さんが初参加。

■新年最初の例会は、TETSUさんによる年賀詰鑑賞会で幕を開けます。
今年の年賀詰は50作と大豊作。これだけ多いと投票作を選ぶのも一苦労ですが、毎年こうして作品を収集し、きちんとまとめて紹介してくださるTETSUさんには頭が下がります。

■年賀詰鑑賞会が終わると、直ちに春霞賞選考会のスタートです。TETSUさんのプロジェクターをそのまま使わせていただき、ありがとうございました。
今回のノミネートは2作だけでしたが、投票の結果両者譲らず全くの同点となり、2作とも候補作に決定しました。

詰パラ 201810月号
デパート1 青木裕一氏作


3手目敵飛に当てて46飛打。これは取っても逃げても早いので桂中合で凌ぐと、35桂で敵飛を呼んでからもう一度45飛とぶつけます。再度の桂合に対しても、飛車を4段目に誘ってから三たび飛車の体当たりが繰り返されるという、手品のような手順が展開されます。
常に斬新な狙いを持った作品で私達を楽しませてくれる作者の特徴が良く現れた傑作です。

詰パラ 201810月号
デパート3 相馬慎一氏作


初手44香は作者名からして当然の香先香歩。次いで3手目36桂で角の成生を尋ねます。
これに①同角なら、55龍右、43玉、44以下進んで、53歩を同馬と取る形となり早詰。
②同角の場合は、①の順では打歩詰になるため、55龍右~44として歩詰を回避し、詰上ります。
態度打診の捨駒と香先香歩を組み合わせた、作者面目躍如の本格的構想作です。

■注目作の紹介は駆け足になってしまいましたが、何とか時間内に終了。
例によってスマホ詰パラ発表作の中から一局ご紹介します。

スマホ詰パラ 201812
No.12231 納豆小僧氏作


遠角引きはよく見かけますが、盤の四隅への限定移動となると、ほとんど記憶にありません。しかもそれを角不成で実現しているのですから、お見事と言う他ありません。
実力者のペンネームか、新人なのか、作者の正体が気になるところです。

5時からはいつもの店で2次会ですが、土曜の夜は町内会の関係でほぼ毎週何かしら予定が入っていて、今回も残念ながら直帰となってしまいました。
2次会の模様をお伝えすることが出来ず、申し訳ありません。

帰りの電車では途中まで和○積さんと一緒。初参加の感想など聞こうと思っていたのに、うっかり聞きそびれてしまいました。
詰工房の常連はシャイな人が多く、初参加の方にうまく声を掛けてあげることが出来ません。折角参加してくれたのに、退屈させてしまったのではないかといつも気になっています。
どうでしょう、楽しんでもらえたでしょうか?
でも、次に来た時には自然と話の輪に入れるようになります。3回目にはもうすっかり常連さんです。
ですので、ぜひまた遊びに来てください。待ってます!

■ではまた。

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2018年12月31日 (月)

No. 193 第337回詰工房例会報告

1223日(日)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、稲○元孝、岩○修、沖○幸、加○孝志、梶○迪、加○徹、金○清志、金○タ○シ、北○和美、久○紀貴、小○正浩、新○江○弘、角○逸、芹○修、利○偉、野○碧、深○一伸、宮○忍、柳○明、山○剛、田中徹 以上22名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■今年最後の例会は20人超と賑やかな一日になりました。新○江さんが久し振りの参加です。

■野○君が4回連続の参加。約束通り作品集「続けむり」(リコピー版)を贈呈しました。
この日は彼が新作を披露し、数人で攻略に取り組むという構図で、一番の人気コーナーになっていました。
最も盛り上がっていたのは○○煙の解図の時で、おかげで春霞賞の選考会を始めるタイミングが掴めず、開始が遅れてしまいました。
それにしても野○くん、創作を始めて半年足らずで全駒煙を完成させると、その後も着実にステップアップを続けており、どこまで伸びるか想像もつきません。
煙が一段落したら次は超長編に挑戦したいのだそうで、最長手数の更新なるか、今から楽しみです。

■今回の春霞賞は当初ノミネート作品なしでしたが、短大の広瀬稔氏の作品は構想作で良いのではないか、とのご意見があり、投票の結果ほぼ満票で、広瀬氏作が候補作に決定しました。

詰パラ 20189月号
短大11 広瀬稔氏作


7
手目最初の桂馬を35に打ちます。すると以後4手置きに4回連続で35桂捨てを繰り返すという、手品のような手順が展開されます。駒数こそ多いものの、難しい変化もなく、シンプルな意味付けで成立していることに驚かされます。
常に斬新な狙いを持った作品で私達を楽しませてくれる作者の特徴が良く現れた傑作です。

■注目作の紹介は駆け足になってしまいましたが、何とか時間内に終了。
その中から、スマホ詰パラで発表された有吉弘敏氏の作品をご紹介します。

スマホ詰パラ 201811
No.12046 有吉弘敏氏作


これ半期賞獲っても不思議じゃないでしょ!

5時からはいつもの店で2次会です。
いつもの通り、キーワードを知りたい方は、hirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」で紹介されていますので、未見の方はぜひそちらのブログでご確認ください。
自分は一足早く1時間半ほどで撤収です。

■あと3時間ほどで平成最後のお正月です。
どうぞ皆さま、良いお年を!

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2018年12月10日 (月)

No. 192 第336回詰工房例会報告

1124日(土)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、今○修、沖○幸、梶○迪、金○清志、金○タ○シ、北○和美、久○紀貴、小○正浩、利○偉、野○碧、原○慎一、深○一伸、柳○明、山○剛、田中徹 以上16
2次会から参加 芹○修、原○清実(以上敬称略)

※当日の出席者名簿によると16名なのですが、もう1人か2人出席されていたような気がします。
お気づきの方はお知らせ頂ければ幸いです。

■今月も野○君が参加してくれましたので、持参した作品集「けむり」(リコピー版)を贈呈しました。自分よりも彼が持っている方が、ずっと役に立つことは間違いなし。
この次は「続けむり」を持っていきます。

■利○さん編集の「ヤングデ詰将棋」が完成し、自分も1冊購入しました。
この本の特徴は、利○さんが各方面に呼び掛けて収集した貴重な「ちびっこ詰将棋」の記録でしょうか。
丁寧な筆跡でまとめられた「ちびっこ詰将棋」を見ていくと、田宮さんの普及にかける情熱や、ちびっこたちに対する深い愛情が伝わってきます。
こうした有為の人材が詰まらないことで詰パラを去ってしまったのは、本当に残念なことでした。
それにしても、黒川一郎研究を初め、旧パラ検証や多くの古図式研究等々、利○さんの精力的な活動振りには本当に頭が下がります。
現在は北原義治氏の全作品収集に取組中とのことで、これが作品集として世に出たらと考えるだけで胸が躍ります。完成を楽しみにしております。

■ようやく今○さんに第5回春霞賞佳作の賞状をお渡しすることができました。遅くなりまして申し訳ありません。
ご本人はまだ大賞が取れなかったことを悔しがっていて、すねる様子が可愛かったです(笑)

その今○さんは、野○くんが創作を始めて半年足らずで煙詰を発表したことにいたく感心されていました。いや、もしかすると案外、野○くんに対するライバル意識を燃やしていたのかも――。
もしも今○さんが煙詰を作ったら、と想像してみるのも面白そうですね。

■春霞賞のノミネートは3作品。
今回は大学の相馬氏作とデパートの齋藤氏作が拮抗しており、投票の結果が注目されましたが、僅差で齋藤氏作が逃げ切りました。

詰パラ 20188月号
デパート3 齋藤光寿氏作


3
手目32馬には手筋の43角合。これを取って54馬~32角と打ち直した局面が本作のハイライト。
ここで、
43角合なら、66桂以下25玉と追って14以下詰み。
43桂合なら、同様に66桂から25玉と追って14以下詰み。
受けに窮したかと思いきや、43金合(!)と逆王手を掛ける妙防がありました。
同龍以下8手進めて再度32角と打てば、今度は43金合なら同角成~54馬~44金~66歩以下早詰。
73龍のままなら66歩は打歩詰の禁手ですが、83龍と遠ざかることで歩詰を回避し、結果として43金合を拒否しているのです。よって3度目の捨合は桂合が最善となり、収束に向かいます。
作意9手目と19手目の局面を比べると、違いは龍の位置のみ。作者の狙いは同一地点への3種の捨合にあったようですが、結果として龍の位置変換による歩詰回避という主題が加わり、見応えのある本格派構想作の誕生となりました。

■注目作の中からは、スマホ詰パラで発表された馬方四季氏の作品をご紹介します。

スマホ詰パラ 2018年10月
No.11901 馬方四季氏作 


Twitter
上でも作者自身がupされているので、既に本名をご存知の方がほとんどでしょう。
作者のツイートによれば、「
真夏に暑くて眠れず作ったもの。1号局は馬屋原作だが、本作はシンプルに表現できた、という意味で発表価値はあるはず。」
いやいや、発表価値があるどころじゃありませんて!


5時からはいつもの店で2次会です。
キーワードを知りたい方は、hirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」で紹介されていますので、未見の方はぜひそちらでご確認ください。
hiroさんのおかげで仕事が一つ減って助かっています(笑)。何かお返しをしないといけませんね。
自分はこの日も睡眠不足のため、約2時間後に撤収となりました。

ではまた。

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2018年11月18日 (日)

No. 191 第335回詰工房例会報告

1028日(日)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、稲○元孝、加○徹、金○清志、北○和美、小○尚樹、小○正浩、芹○修、利○偉、野○碧、原○慎一、深○一伸、宮○忍、吉○智明、田中徹 以上15名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■この日は社団戦の開催日。8月の例会は同じく社団戦とバッティングして参加者7名と激減してしまいましたが、今回は微減に留まり、ほっと一息。
ちなみに社団戦は見事全勝優勝!おめでとうございます。来年は昇級してマークもきつくなるでしょうが、層の厚さはどこにも負けないと思いますので、連続優勝目指して頑張ってください。

■今月も小学生の野○君が参加してくれたのですが、あいにく回りはおじさんばかりで適当な話し相手がおらず、退屈させてしまったかも知れません。
次回はプレゼント用に作品集「けむり」(リコピー版)を持参していくつもりですので、都合が良ければぜひまたご参加ください。

遠方よりの参加は吉○さんと小○尚さん。小○尚さんは利○さんと刊行予定の作品集の打ち合わせに来られたとのこと。
最近は、詰将棋の作品集や雑誌の発行が盛んになりました。書籍発行のハードルが下がったのはいいとして、雑誌の場合はどれだけ継続していけるかが大事ですね。
編集者の皆さん、無理せず入れ込み過ぎず、息の長い雑誌を目指して頑張ってください。

■春霞賞は候補の3作品の中から、投票により短大の久保氏作に決定です。

詰パラ 20187月号
短大1 久保紀貴氏作


2手目94玉の局面で持駒は「飛飛香」。となれば作者名からして、香車は最後に使うのだろうと見当がつきます。予想通り作意は3手目、7手目とも96飛が正解。そして9手目86香と短打(86歩では後に84から脱出されて不詰)すれば、75玉に76歩が打てる―という仕組みです。
比較的簡単な舞台装置で構想を成立させ、収束も大駒を2枚消して鮮やかな着地。文句なしの好局です。

■注目作の中では、スマホ詰パラで発表された双玉煙が印象に残ります。

スマホ詰パラ 20189
No,11716 ao碧氏作 「眼前の好敵手」


収束14角以下の順に前例がなければ大発見と言えます。
全体に無理のない手順で、小駒自陣成駒もなし。途方もなく伸びしろが大きい、超新星の登場です。

5時からはいつもの店で2次会です。
いつもならここでキーワードを…となるのですが、hirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」で紹介されていますので、未見の方はぜひそちらのブログでご確認ください。
自分は例によって睡眠不足のため、二次会開始後約2時間で限界となり、皆さんより一足早く帰宅の途に着きました。

■更新が大幅に遅れてしまい、申し訳ありません。来週はもう次の例会だというのに…。
そう、来週は例会! でもまだレジメの準備が何も出来てない! ヤバイぞ、自分!

■ではまた。

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2018年9月29日 (土)

No. 190 第334回詰工房例会報告

922日(土)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、岩○修、上○直希、馬○原剛、園○寺怜、大○智之、加○徹、金○清志、金○タ○シ、久○紀貴、小○正浩、小○敏樹、近○郷、竹○健一、太○岡甫、利○偉、野○碧、野○村○彦、深○一伸、柳○明、リ○ァロ、田中徹 以上22名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■前回の参加者7名から今月は一気に増えて20名を突破。
「えび研」に参加予定の皆さんが、「工房にも寄ってみた」的な流れで集まってくれたこともあって、会場は活況を呈していました。平均年齢も大幅に若返った模様です(最年少は小学6年生!)。
皆さん、えび研がなくてもまた来てくださいね!

えび研メンバーにはスマホ詰パラの出身者も多く、それをしっかりと束ねているのが近○さん一族。詰工房のような既存の会合にも、皆すんなりと溶け込めるのは、近○さん一族が常に愛情を持って接し、信頼を培ってきたからでしょう。
真似をしろと言われても出来るものではなく、本当に頭が下がります。


■前回参加者が少なすぎて春霞賞の選考ができなかったので、今回は2ヶ月分をまとめて選ぶことになりました。
まずは5月号出題分から。ノミネート4作はいずれも高評価でしたが、投票では短大の少彦名氏作と若島氏作の争いとなり、若島氏作が接戦を制しました。

詰パラ 20185月号
短大25 若島正氏作


3手目成・生を留保して72角不成とすると、玉方も54歩の打診中合。これに同角成なら、後で攻方が26金とした時に同角生で不詰。また54同角生なら、後の26金に同角成と応じて詰みません。
そこで、打診中合の歩を取る前に26金として、先に玉方の角の成・生の態度を決めさせるのが好手順。やむを得ない同角生に54角生とすれば打歩詰回避に成功します。
無理なく、無駄なく、力みもない。それでいて中身は濃厚で新鮮という、包丁捌きの上手さが光る一局です。

■続いては6月号の選考。投票の結果、2ヶ月連続で若島氏作が候補作に決まりました。しかも満票(!)です。

詰パラ 20186月号
デパート3 若島正氏作


長谷川大地氏の解説を引用します。
「(前略)序で捨てたはずの2枚角がまさかの復活。まさにフェニックス、凄すぎてちょっと信じられない。
(中略)ダブルフェニックスだけでも十分テーマになるが、作者は更にどちらも同じ場所に再生するというテーマを追加した。
ぜひ盤に並べて鑑賞してほしい。心に響くものがあるはずだ。傑作。」

■今回も附録としてスマホ詰パラの発表作から数作を紹介しました。その中の1局がこちら。

スマホ詰パラ 20188月27日
No.11666 下谷曲希氏作


玉方74飛と81角の焦点は54の地点。「焦点に手あり」とは言うものの、直ちに54角としても全く後が続きません。
ところが8手進んだ局面になるとどうでしょう。この時81角は45に、74飛は44に移動しています。
そこで54角と打てば、同飛なら63龍、53歩合、54金以下、同角なら53桂成以下作意順で詰みとなります。
これは焦点を構成する2枚の駒を移動させることで、当初成立しなかった焦点への着手が有効になるという狙い。
これを意識して創作したのはおそらく小林敏樹氏が嚆矢で、最近では青木裕一氏にも作例があります。
本作は小林氏作を知らずに創られたそうで、流石に目の付け所が違います。
本作者もスマパラ出身ですが、今や押しも押されもせぬ看寿賞作家。これからはスマパラ育ちの若者たちが詰棋界の未来を担っていくことでしょう。
今や押しも押されもせぬ看寿賞作家となった作者、これから先少なくとも30年は、若手実力作家の中心となって、詰棋界の未来を担っていくことでしょう。

[作者より「詰パラ本誌の入選の方が先」とのご指摘があり、修正いたしました。大変失礼いたしました(汗)。]

■詰工房で春霞賞の選考を始めてから、はや6年目。自分の好きなようにやらせていただいて、皆さんには本当に感謝しています。
ただこの日のように、皆さんが詰棋談儀に話を咲かせたり、解図に夢中になったりしているにも関わらず、強制終了して選考会を始めることに、罪悪感を感じてしまいます。自分の我儘のせいで、皆さんの楽しみを奪っているだけではないのか、と。
皆さん心の広い方ばかりだからでしょう、これまで一度もクレーム等はなかったのですが、会合の楽しみ方は人それぞれ。
とりあえず、今後自分の持ち時間は15時~16時の1時間として、出来るだけ時間厳守で行こうと思います。

5時からはいつもの店で2次会――なのですが、自分は完徹した後で体調に自信がなく(要するにひたすら眠い)、また毎週土曜日の夜は町内で防犯パトロールを行っていることもあり、ここで離脱しました。
なお、例会や2次会の模様はいつものようにhirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」で詳しく紹介されていますので、未見の方はチェックしてみてください。

ではまた。

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2018年9月 9日 (日)

No. 189 第333回詰工房例会報告

826日(日)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、稲○元孝、加○孝志、加○徹、金○清志、小○正浩、田中徹 以上7
2次会から参加 芹○修、山○剛(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■参加者7名! 社団戦と被っていたので少ないだろうとは思っていましたが、予想以上でした。
もちろん、自分が参加するようになってからの最少記録です。

■その社団戦の方は今回も絶好調だったようで、いまだ負けなしとは凄い!
今期は幕下付出しでデビューしたものの、実力は幕内…否、三役以上はあったということで、真価が問われるのも来シーズン以降ですね。
毎回人数を揃えるのは大変でしょうが、頑張ってください。
いつか藤井七段にもチームの一員として登場してもらいたいものですが…無理?

■しかしこれだけ人数が少ないと春霞賞の選考を行うのは難しいので、次回の例会で2ヶ月分をまとめて選ぶこととし、今回は注目作の紹介のみを行いました。
その中から長編を1作ご覧いただきます。

詰パラ 20185月号
大学院10 相馬康幸氏作 「三つ巴」


■また、今回も附録としてスマホ詰パラの発表作から数作を紹介しました。スマパラのチェックはもはや必須だと思いますので、今後も継続して行っていくつもりです。
ここでは今注目の作者の作品を1局ご紹介しましょう。

スマホ詰パラ 2018年6
月5日
No.11251 ao碧氏作


この作者は現在までに8局発表されていますが、そのうち7局が詰上り3枚。
3月にミニ煙で初登場した後、6月に本作ともう1局のハーフ煙を経て、7月に初の全駒煙「雲蒸竜変」を発表。さらに今月6日には双玉煙を発表してTwitterで大きな話題となりました。
史上最年少、小学6年生(!)の煙詰作者、一体どこまで伸びるのか、全く想像もつきません。

最近は若手有望作家が続々と出てきて、確実に世代交代が進んでいます。
頼もしくもあり、寂しくもあり…。

5時からはいつもの店で2次会です。
店に入って間もなく芹○さんが、また終盤近くには山○さんがそれぞれ合流されました。

・暁2
・社団
・○○の弟子
・小学生煙
・情報量が違う
・「スマホ持ってない」
・予測変換いらない
・音声入力進歩
AIスピーカー
・苦行だ
1100作 来るらしい
・甲子園ほとんどタダ
・ドラ下位がドラ11億円
・盤パラ再販
・○○が普通じゃないから

自分は睡眠不足のため途中からは朦朧としていて、ろくにメモを取っていません。ごめんなさい。
なお、例会の模様はhirotsumeshogiさんのブログ(「詰将棋の欠片」)「333回詰工房参加記」にも詳しく載っていますので、未見の方はぜひご参照ください。

■「BAY!」

大坂なおみ選手、全米OP優勝おめでとう!

Bayは今季終了につき、当コーナーも今季はおしまいです。
来季、気が向いたらまたやります…多分。

■ではまた。

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2018年8月 5日 (日)

No. 188 第332回詰工房例会報告

728日(土)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、池○俊哉、梶○廸、加○徹、金○清志、久○紀貴、小○正浩、太○岡甫、竹○健一、深○一伸、柳○明、山○渉太、山○剛、田中徹 以上14名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■台風12号の直撃で、例会の最中は風雨ともにかなり激しくなっていましたが、交通機関にもあまり大きな影響はなく、無事に終了したのは幸い
でした。

参加者14名というのも、天候を考えればよく集まったと言えそうです。

■山○渉太さんが遠路札幌から(おそらく)初参加。悪天候の中、本当にようこそお越しくださいました。
山○さんとは名刺交換させていただきましたが、頂戴した名刺は何と手造り! 11枚手で書かれたのだと思うと、ちょっと感動します。
お小遣いが貯まったらまた大井町に来てください。お待ちしてます。

■実は春霞賞のレジメ作りに時間が掛かってしまい、会場に着いたのはいつもより1時間以上遅い1520分頃。着いてプロジェクターをセットしたら即春霞賞の選考会スタートです。
今月のノミネートは4作。その中から候補に残ったのは、デパートの岩村氏の作品でした。

詰パラ 20184月号
デパート3 岩村凛太朗氏作


玉方89金に狙いを付けた初手98角に対し、87角合が驚きの一手。ここで普通に43桂合等では、22歩、11玉、12歩、同玉、89角、同歩成、23金、11玉、21歩成、同玉、22金までの詰み。しかし87角合ならば、21歩成に同角(!)として詰みません。つまり、唯一成りかえることの出来る位置に打つ87角合が最善の受けとなるのです。
こうした意味付けで合駒位置を限定する作品はおそらく前例がない、というのがこの日の結論。むしろこの構成を見ると、本作がオンリーワンになるのでは? との声もあり、独創性が高く評価されました。
デパート4の青木裕一氏作も、新しい意味付けのオーロラ型香連合で注目を集めましたが、87角合のインパクトには一歩及びませんでした。

奇しくも作者は関東奨励会で先月1級に昇級を果たしました(拍手!)。まだ11歳ですから、第二の藤井聡太を目指して頑張ってほしいものです。


■今回も附録として若島氏の将棋世界表紙作品(2017年分)を収録してきたのに、遅刻したせいで紹介する時間がなくなってしまったのが本当に残念。身から出た錆なんですけど…。

5時からはいつもの店で…といきたいところでしたが、自分は「早く帰ってこい」メールが来ていて、あえなく離脱。結局、今回は春霞賞以外何もしないで帰ってくることになってしまいました。

という訳で、2次会の模様は今月もhirotsumeshogiさんのブログ「詰将棋の欠片」の「332回詰工房参加記」をご参照ください。(hiroさん、いつもレポートありがとうございます!)

■全国大会の後、21~22日は町内のお祭り、更に詰工房と続き、さすがに疲れました。でも毎年こうして日程が重ならずに全て参加できるのは、ある意味奇跡なのかも。

そして来週末は夏のたま研。参加予定の皆さん、町田でお会いしましょう。
ではまた。

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