2019年7月16日 (火)

No.201 詰パラ2003年7月号濱田氏作について

■前回のブログで第6回春霞賞受賞作をご紹介したところ、重要な指摘がコメント欄に寄せられました。
それは、「2手目の玉方最遠打は、詰パラ平成15年7月号中学校の濱田博作9手でも行われて」いるというもので、それが下図。


■確かに2手目27飛合は、5手目23桂生に対し同飛成を用意した受けで、「可成地点に打つ玉方最遠打」です。この図は全く記憶にありませんでしたので、ご指摘に感謝申し上げます。

自分は岩村氏の構想を「可成地点に打つ限定遠角合」と紹介していましたので、その点においては前例があったと言うことになります。
違うのは、濱田氏の27飛合は「普通合」で、岩村氏の87角合は「中合」という点です。
濱田氏作の結果発表時の解説には「限定中合」とありますが、攻方28香は玉方17馬でピン止めされていて、2手目どこに合駒されても同香と取ることはできませんので、中合ではなく普通合(自分の認識では)です。
岩村氏の87角合は中合であることに価値があるので、作品としての評価に大きな影響はないと考えます。

ただ、濱田氏作についてはこの機会にもっと再評価されてしかるべきでしょう。
本作は玉方最遠打に加えて桂の3段跳ねという意欲作でしたが、結果発表では5作中最下位でした。
しかし中にはこんな短評も。

名越健将―詰将棋の「可能性の大きさ」に激しく感銘する。10年後、こんな作品がいっぱい載ってるといいですね。

あたかも岩村氏作の登場を予見していたかのような、先見の明に感服します。
確かに、今ではこんな作品がいっぱい載るようになったではないですか! 

変寝夢さん、コメントありがとうございました。
「この詰2019」の久保さんの論考を読むと、構想作の未来はこれからだ、との思いを強くします。
その主役は10代、20代の若者たち。自由に、やりたいことをやってください。でもって、おじさんたちも負けるな!
ではまた。

 

 

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2019年7月 8日 (月)

No. 200 第343回詰工房例会報告

630日(日)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、稲○元孝、沖○幸、加○孝志、加○徹、金○清志、小○正浩、近○郷、芹○修、原○望、原○慎一、深○一伸、松○成俊、柳○明、田中徹 以上15名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■今回は社団戦とバッティングしてしまい、参加者15人とやや少な目でした。
久○さんや馬〇原さん、太〇岡さん等は社団戦の主力選手でもあり、当然工房には不参加。従って春霞賞の選考は来月に持越しとなりました。

■当日はレジメの作成・印刷が大幅に遅れ、今度こそ本当にヤバイかも、と何度も冷や汗をかきました。そりゃ6月の例会の前日になってやっと5月の例会参加記をブログにアップしている時点で、既に手遅れですよ、普通。
そこでやむなく掲載作品数を減らし、参考図を省略する等手抜きを重ね、プリンターのインク切れにはモノクロ印刷という非常手段で対抗し、奇跡的に3時を少し過ぎたところで会場に入ることが出来ました。
しかし…、その代償として、図面と作意手順が一致しないものが3作もあるなど、お粗末極まりない代物になってしまい、本当に申し訳ありませんでした。

■とにかく会場に着くなりプロジェクターを準備し、注目作の紹介を開始したものの、予習が不十分でほとんど解説にならず、逆に出席の皆さんに変化・紛れを教えていただく始末。
次からは心を入れ替えて頑張りますので、ご容赦ください。

と言ってるそばからすみません、7月の詰工房は不参加です…。

5時からはいつもの店で2次会です。
久し振りにバカ詰を解きました。バカ詰は超短編に限りますな。
2時間少々参加して、早めに失礼してきました。
2次会の模様等を知りたい方は、hirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。
(今気づきましたが、「詰将棋の欠片」では参加者数が16人となっています。誰を漏らしてしまったんだろう(汗)…)

■それでは、第6回春霞賞のご紹介です。

平成30年 第6回春霞賞
 大 賞   岩村凛太朗氏作 (詰パラ4月号 デパート3


◇可成地点に打つ限定遠角合
★3手目22歩以下の紛れ順を、21歩成に同角で逃れるため87角合とする。
★今まで「ありそうでなかった意味付け(止○丘八)」が評価され、見事大賞に輝きました。
金○清志「2018年で一番、本賞にふさわしい作。シンプルな表現も良い。」
竹○健一「可成地点での捨合は初めて見た気がします。構想作として評価したい。」
會○健大「原理図のようなシンプルさにやられた。個人的に一押し。」
池○俊哉「中合の意味付けが良い。」
馬〇原剛「今までなかったのが不思議な意味付け。」
久○紀貴「シンプルながら見たことがない。89金をそのままにしない収束も素晴らしい。」
小○正浩「87角合の意味付けが面白いですね。」
太〇岡甫「2度目の99角が出るのが凄い!」
宮○忍「目新しい限定合をシンプルにまとめている。」

 佳 作   広瀬 稔氏作 (詰パラ9月号 短期大学11


◇『35桂+同龍』×4回
56角~45歩~44角とセットした駒を崩す度に35桂捨てが繰り返されます。
★「『35桂、同龍』×4は凄い(馬〇原剛)」としか言いようがありません。傑作です。
宮○忍「詰崩しと龍の翻弄の組合せだが、表現が見事。」
加○孝志「無駄のようで無駄のない駒の捨て方。」
會○健大「作図の動機が作者らしい…と思わされる境地に達しているのが凄い。」
原○望「打った邪魔の消去」
深〇一伸「好み。」
柳○明「3枚打たせて桂捨で消去する」

 佳 作   若島 正氏作 (詰パラ6月号 デパート3


◇打診中合+ダブルフェニックス
★序で消えた角が、2枚とも元の座標に蘇える。
★「ダブルフェニックスの理想的表現(柳○明)」であり、見る者を魅了する若島流の逸品です。
三○淳「二枚角の再現が奇跡的。」
野○村○彦「詰将棋として凄いが、構想も文句なし。」
會○健大「駒の運動と理知性がうまく融合。」
池○俊哉「角二枚復活の図と初形の対比。」
小○正浩「序盤で消えた2枚の角が再現することに驚きました。
原○望「フェニックス。」

 佳 作   齋藤光寿氏作 (詰パラ8月号 デパート3
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◇龍の位置変更による打歩詰回避
8手目73にいた龍が、18手目の局面では83にいる!
「中合連発をはさんで一路遠くに再現、凄い!(野○村○彦」」
★マジックを見ているようだ…。
稲○元孝「双方好手の応酬が良い。」
小○正浩「龍が1マスのみ動くことによる打開と、43への合駒が全て異なる巧みさを買います。」
池○俊哉「32角(馬)のリフレイン。」
加○孝志「43合攻防を楽しむ。66歩打を作る竜面白い。」
三○淳「逆王手の43金をめぐるロジックが秀逸。」

★上位4作の差は本当に紙一重しかなく、近年の構想作の分野の充実振りが端的に表れた1年だったと言えるでしょう。
★時代は令和。今年も新時代に相応しい、更に野心的な構想作が続々と誕生することを期待いたします。

■全国大会までもう1週間を切りました。大会にご参加の皆さん、大阪でお会いしましょう。
ではまた。

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2019年6月29日 (土)

No. 199 第342回詰工房例会報告

525日(土)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、馬○原剛、沖○幸、加○徹、金○清志、金○タ○シ、久○紀貴、小○正浩、鈴○優希、竹○健一、太○岡甫、利○偉、原○望、原○慎一、深○一伸、松○成俊、宮○敦史、柳○明、山○剛、和○積商、田中徹 以上21
2次会から参加 芹○修(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■今回も参加者が20人を超える盛況でした。

■この日最も盛り上がっていたのが「透明駒」。最近ちょっとしたブームのようですが、私は全く着いていけず、時代に取り残された感強し。

■当日はレジメの作成・印刷に手間取り、会場に着いたのは3時直前でした。
直ちにプロジェクターを用意して、春霞賞の選考会開始です。

春霞賞は終わったはずでは? とお思いの方、確かに春霞賞は一度終わりました。
ところがその後、久〇さん、馬〇原さんを中心とした有志の方から「春霞賞を続けたい」とのお申し出があり、復活が決まったのです。
嬉しかったですね、若い人たちからそう言ってもらえて。
となれば自分も全力でバックアップするのみ。
しばらくは試行錯誤が続くと思いますが、ニュー春霞賞のこれからにご期待ください。

新体制となって最初の選考会は、取りあえず久○さんの解説でスタート。今年1月号と2月号、それぞれの候補作を決定しました。

詰パラ 2019年1月号
中学校5 宮田敦史氏作


初手42角から86角成で龍が取れるのに、75角と焦点に打つ。玉方も角を取らず、香移動合で凌ぐ。5手目42角として次こそ64角成かと思うと、やはり取らずに53角成。
最近、作家としても露出が増えている宮田プロの意欲作。11手とは思えない高密度の応酬は見事です。

2月号からは2作が選ばれました。

詰パラ 20192月号
中学校8 上谷直希氏作


打歩詰の局面、どうすれば37歩と打てるか? その答えが58角~59角~48桂の絶妙手順。初形で26にいた角が59に移動し、と金の陰に隠れることで37歩が可能になります。
玉方と金を開いて閉じる一瞬の隙に挟み込まれる、角の最遠移動。この手順感覚こそ看寿賞作家たる所以でしょうか。

詰パラ 20192月号
デパート2 馬屋原剛氏作


初手なぜ97香打なのか。3手目61馬に対し、①72歩合なら96銀として香の利きを消し、②72桂合なら98銀として香の利きを残す必要があるため。
こうした意味付けの限定打は前例がなく、作者会心の新構想です。もっと注目されてしかるべき作品と思います。

2018年の春霞賞受賞作がパラ6月号に掲載されました。
初稿を送った際、図面と手順を4作とも載せたいと書いたのですが、あえなく却下。佳作3局の図面・手順は泣く泣くカットすることに…。
ごめんなさい。次回のこのブログで改めてご紹介する予定です。

一つ大失態。受賞作紹介記事の2行目「若干12才」は「弱冠12才」の誤りでした。お恥ずかしい…。

■パラとスマホ詰パラからの注目作の紹介は、従来通り継続です。

ところで発表のハードルが低いスマホ詰パラにおいては、推敲の余地だらけの作品も多数存在します。
そうした背景もあってか、発表された作品に対して、すかさずコメントで改作案が届くのがお約束。するとその案を取り入れて、進化した改作図を再度投稿→採用、というケースも珍しくありません。また、皆で知恵を出し合うグループ創作も盛んに行われています。
もちろん「これはアカンやろ!」という場合もあるし、一定の節度は持って欲しいと思いますが、改作に寛容な世界であることは認識しておく必要があるでしょう。

スマホ詰パラで近藤真一氏の貧乏煙を下敷きにした作品が発表されると批判の声が起きましたが、スマホ詰パラの作家や作品は、旧来の価値観だけでは測れません。
作者はこの作品を、「自作」として発表したかったのではなく、近藤作にはまだ“発展の可能性がある”ことを示したかっただけではないのか、と思うのです。

2次会には1時間半ほど参加して、早めに失礼してきました。
2次会の模様等を知りたい方は、例によってhirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。

■明日はもう6月の例会日。ここまで更新が遅れるとは何事か! と言われれば、返す言葉がありません。自分の怠惰が原因としか言う他なく、深くお詫びいたします。
さらには、全国大会も気づけばあと2週間後。今までサボっていた分を取り返して、しっかりと準備しなければ…。

大会にご参加の皆さん、大阪でお会いできるのを楽しみにしております。
ではまた。

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2019年5月 3日 (金)

No. 198 第341回詰工房例会報告

428日(日)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:會○健大、青○裕一、池○俊哉、稲○元孝、馬○原剛、加○孝志、加○徹、金○清志、金○タ○シ、北○和美、久○紀貴、小○正浩、近○郷、鈴○守、角○逸、竹○健一、太○岡甫、野○村○彦、原○望、原○慎一、深○一伸、細○吉嗣、三○淳、宮○忍、柳○明、山○剛、和○積商、田中徹 以上28名(敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■今回も参加者28人と大盛況! 先月と同じ定員20人の部屋だったので、座り切れない人もいらっしゃいました。

■会場に入ると、久○さんと和○積さんが対局の真っ最中。
間もなく終盤に突入し、詰むや詰まざるやで盛り上がる一方、他のグループでは最近の透明駒ブームを反映して、「○○飛車」、「透明!」と言った符丁が飛び交う等、平成最後の例会はいつにも増して賑やかに盛り上がっていました。
賑やか過ぎて他の部屋の利用者からお叱りを頂戴してしまうほど。ご迷惑を掛けた皆さま、誠に申し訳ありませんでした。

■久○さんと和○積さんの熱戦が終わるのを待って、3時過ぎに春霞賞の選考会がスタート。
今回は2018年の大賞を決める投票日です。候補に残った13作はどれもレベルが高く、接戦は必至と見ていました。
が、実際には想像以上の大激戦! 上位4作品がデッドヒートを繰り広げ、最後はわずか1票の差で大賞作品が決定しました。
選考の結果は詰パラ誌上で発表されますので、楽しみにお待ちください。
※今回の印象=「デパート3」が目立っていた。

なお、前回のこのブログでも触れた通り、自分が主宰する春霞賞は今回をもって終了となります。
ただ、注目作の紹介については従来通り継続するつもりですので、今後ともよろしくお願いいたします。

■スマホ詰パラから注目の作品を2局紹介します。

スマホ詰パラ 20193
No.12676 kisy氏作

若手のホープの七種合。しかもよく見ると7枚の合駒がそのまま盤上に残っているという異色作です。
田島秀男氏の17手七種合(パラ201311月号)は6枚はそのまま残りますが、角合だけは取ってしまいます。7枚とも残るのはおそらく史上初でしょう。
黒川一郎氏の「矢来」を彷彿とさせる展開で、4段目に次々と合駒が発生し、最終手1手前の金合で七種の合駒が出揃います。
普通、合駒がそのまま残るのは味悪ですが、本作は趣向的な手順も相まって、うまく緩和されているようです。

スマホ詰パラ 20193
No.12631 Okara氏作

裸玉です。なお、「おもちゃ箱」の裸玉リストには次の2作品があります。

(A)コンピュータ将棋の進歩3 20005月 作者不明
 玉位置:18玉 持駒:角角金金金銀銀香香
 23手詰 (初手19香以下同手順で、23手目19香まで)

(B)詰パラ 19643月 橋本守正氏作
 玉位置:99玉 持駒:角角金金金銀銀歩
 27手詰 (Okara氏作の3手目以降と同一)

この2作については作者も承知されていて、(A)の持駒について「香2枚は歩2枚でも成立することを発見しましたので投稿しました」とのこと。
新作と言えるかどうか微妙ではありますが、完全であれば大きな収穫であることは間違いありません。

■この日も町内会の寄合のため、2次会には参加せず直帰しましたので、2次会の模様等を知りたい方は、hirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。
詰工房の本当のお楽しみは2次会にあり。にも拘らずこのところ不参加続きで、少々欲求不満気味です。

■令和の時代、詰棋界の未来はバラ色か、はたまた波高しか。
個人的には、もう一度作家として復活したいなぁと…(笑)。
ではまた。

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2019年4月16日 (火)

NO,197 第6回春霞賞 不在者投票のご案内

■次回428日(日)の詰工房の例会で、第6回春霞賞の選考を実施いたします。
出席を予定されている方は、どの作品に投票するか(3作以内)、じっくり考えておいて下さい。

また、当日例会に出席できない方向けの不在者投票を受付けます。本来ならここで投票用紙をダウンロードしていただくところなのですが、ココログの設定変更の影響で、現在Excellファイルをアップロードできません。
投票をご希望の方はお手数ですが、管理人宛に「投票用紙希望」の旨メールにてお知らせください。折り返し投票用ファイルをお送りいたします。(右側サイドバーの「メール送信」からどうぞ。)
なお、昨年1月以降の詰工房の例会に、一度でも参加された方に限ります。

締切は、例会前日の427日(土)まで。
日数が少なく申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします!

■候補作は以下の13作品です。

  1. 1月号  デパート4    広瀬  稔氏作
  2. 2月号  大学5      19枚目の歩氏作
  3. 3月号  創棋会4     野曽原直之氏作
  4. 4月号  デパート3    岩村凛太朗氏作
  5. 5月号  短期大学25    若島  正氏作
  6. 6月号  デパート3    若島  正氏作
  7. 7月号  短期大学1    久保 紀貴氏作
  8. 8月号  デパート3    齋藤 光寿氏作
  9. 9月号  短期大学11    広瀬  稔氏作
  10. 10月号  デパート1     青木 裕一氏作
  11.     同    デパート3     相馬 慎一氏作
  12. 11月号  大学14      太刀岡 甫氏作
  13. 12月号  創棋会3     谷本 治男氏作

(図面と手順はこのブログを遡って頂ければ全て閲覧可能です)

■あと2週間で平成という時代が終わります。
思うところがあって、春霞賞の歴史も今回をもって幕を閉じることといたしました。

春霞賞がスタートした頃、構想作を発表するのは若島氏や相馬慎一氏など数名の作家に限られ、やや元気がありませんでした。しかし、近年は若手実力作家がこの分野に続々参入し、かつてないほどの活況を呈しています。
よって春霞賞はその役割を終えたと判断しました。

ただし、現在春霞賞の選考と共に行っている注目作の紹介は、当面継続していくつもりです。殊にスマホ詰パラに発表された作品を鑑賞できる機会は限られており、それなりの意義はあるものと考えます。
また、これまでとは別のジャンルで、新しい賞を立ち上げてみるのも面白いかも知れません。

という訳で、詰工房ではこれからも15時以降プロジェクターを使わせていただきたいと存じます。迷惑に思われる向きがあるやも知れませんが、もうしばらくお付き合いくださいますよう、お願い申し上げます。

ではまた。

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2019年4月 7日 (日)

No. 196 第340回詰工房例会報告

323日(土)詰工房の例会に参加してきました。

参加者:會○健大、青○裕一、井○賢一、稲○元孝、岩○修、馬○原剛、沖○幸、加○徹、金○清志、金○タ○シ、北○和美、久○紀貴、小○正浩、高○研、近○郷、鈴○優希、芹○修、相○慎一、竹○健一、太○岡甫、利○偉、野○碧、深○一伸、藤○俊雅、へ○さ、宮○忍、柳○明、山○大輔、和○積商、田中徹 以上30名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■参加者30人!えび研参加者が合流したのが大きく、定員20人の部屋で座り切れない人も。
人数もさることながら、平均年齢もかなり若返ったはず。活気溢れる賑やかな一日になりました。

■鈴○さんが久し振りの参加。お帰りなさい! お元気そうで何よりです。

■自分はと言うと体調を崩していて、朝から声が全然出ない。春霞賞の作品紹介をするのもひと苦労でしたが、皆さんは聞き取りにくくて困ったことと思います。申し訳ありませんでした。

■あちこちで話が盛り上がる中、3時過ぎに強引に春霞賞の選考会スタート。いやホントごめんなさい、邪魔しちゃって。
今回のノミネート4作はどれも面白い構想ばかりで、接戦を予想していたのですが、投票の結果、谷本氏の作品が半数近い票を集めて候補作に決定しました。

詰パラ 201812月号
創棋会作品展 谷本治男氏作


初手66角の限定打は、玉方76飛の横利きを遮断し、飛車の打場所を作るため。3手目46飛の限定打は、間接的に玉方76飛を狙っています。
66角と46飛、2つの限定打がセットになって初めて意味を持つという、従来にない新構想です。

これで2018年の候補作が出揃いました。来月はいよいよ大賞が決まります。

■注目作の紹介で山崎健氏の「アンフィスバエナⅤ」を取り上げる際、アンフィスバエナの「Ⅰ」~「Ⅳ」について調べてみたところ、どうも「Ⅳ」の存在がはっきりしません。
そこで「Ⅳ」は発表済みかと皆さんにお尋ねしたところ、TETSUさんから「おもちゃ箱」で発表済みと教えてもらいました。さすがはTETSUさん、速攻で検索ありがとうございました。

最近力を入れているスマホ詰パラからの注目作の紹介、今回の目玉が次図。

スマホ詰パラ 20192
No.12561 sunrisepa氏作


玉方の飛車と香、更に4手目の合駒で登場した角が非常に良く利いていて、迂闊に攻めると忽ち王様を素抜かれて失敗します。
ギリギリの攻防が40手近くも続き、逆王手は実に6回。文字通り手に汗握る展開です。さらに玉方の駒が一掃されてからも粘り強い攻防が続き、最後まで息をつく間もありません。
これほど長手数に亘って緊張感の続く作品は滅多になく、出色の出来と断言します。
今年の賞レースにも確実に割り込んでくるでしょう。

■この日は体調不良につき、2次会には参加せず直帰しましたので、2次会の模様等を知りたい方は、hirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。

■解答選手権が無事終了しました。
2週連続でチャンピオン戦、初級・一般戦の運営というのは結構ハードでしたが、達成感もそれなりに大きくて、ささやかな満足感に浸っています。
もちろん反省点も多く課題は山積ですが、一歩ずつ前進です。

■ではまた。

 

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2019年3月 4日 (月)

No. 195 第339回詰工房例会報告

223日(土)詰工房の例会に参加してきました。

参加者:青○裕一、池○俊哉、稲○元孝、岩○修、馬○原剛、大○光一、沖○幸、加○孝志、加○徹、金○清志、久○紀貴、小○正浩、新○江○弘、竹○健一、太○岡甫、野○碧、原○慎一、深○一伸、松○成俊、宮○忍、山○剛、田中徹 以上22名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

20名を超える盛会となりました。

■このところ竹○さんの活動が活発です。3/10には自ら講師となって講座を開く予定とのことで、この日も資料作りに余念がありませんでした。
竹○さんと言えば自他ともに認める詰パラの解答強豪です。これまで詰棋界では「解答者」が前面に出ることが少なく、「作者」側主導の傾向が続いていました。
例えば看寿賞にしても本来は実際に問題を解いた人の意見がもっと尊重されていいはずなのに、選考委員の多くは作る側の方たちです。
竹○さんの活動をきっかけに、解答者の声がもっと反映されるようになれば…、と思います。

3時過ぎに春霞賞の選考会がスタート。
今回のノミネート2作で投票を行った結果、太刀岡氏の作品が候補作に決定しました。

詰パラ 201811月号
大学14 太刀岡甫氏作


5手目93角の遠打に84歩中合。9手目82角には73歩中合。2度の中合で2枚の角の利きを1本化することに成功し、結果大幅に手数が延びます。
何もない左上部まで追い上げた末に下辺に戻り、還元玉で詰むという構成には、作者の拘り、意思の強さを感じます。力作という言葉がピッタリ。

■注目作の紹介では、岡村孝雄氏の鶯煙の参考図として同氏の豆腐煙「波打ち際」も取り上げました。
この作品に関連して、5年半前のたま研で馬屋原さんの興味深い研究発表が行われていますので、こちら(当ブログの「No.125 たま研参加記」)をご参照ください。

ところで注目作の紹介では、最近はスマホ詰パラ発表作の方がメインになりつつあります。
スマホ詰パラは発表しやすい反面、作品を「残す」には不向きなメディアです。歴史に残すべき作品を少しでも記録していくことに意義ありと考えています。

スマホ詰パラ 20191
No.12416 ao碧氏作


巧妙な序盤に、難解な収束。銀・桂・香の成り駒もなく、非常に良く出来た小駒煙です。
収束で変同があったのは残念でしたが、作者の実力は本物。
次はどんな煙を見せてくれるのでしょうか。

■詰工房の会場「きゅりあん」は、解答選手権チャンピオン戦の会場にもなっています。
そこでこの日の2次会はいつもの庄やではなく、解答選手権の2次会用に予約した店で、下見を兼ねて行われました。
生憎自分は参加できませんでしたので、2次会の模様等を知りたい方は、hirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。

■余談ながら、パラ3月号のたま研作品展で、拙作を採用していただきました。
本作は掛け値なしの客寄せ作で、パラの中学校が解ける方なら暗算で楽勝のはずですので、酒の肴にぜひご賞味ください。
実は、1年前のたま研作品展でも拙作が採用されたのですが、入選回数に誤りがありました。その時訂正してもらったので今度は大丈夫だろうと思っていたら、何と、今年も去年と全く同じ間違いが!
編集部では自分の筆名を安武翔太氏と勘違いして、翔太氏の入選回数を入れてしまったとのことで、そもそも紛らわしい筆名を使ったことに問題があったようです。(正しくは入選3回)
今後「安武利太」はネット専用にした方が良さそうですね。

■ではまた。

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2019年2月12日 (火)

No. 194 第338回詰工房例会報告

126日(土)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、馬○原剛、沖○幸、加○徹、金○清志、金○タ○シ、小○正浩、竹○健一、太○岡甫、筒○浩実、野○碧、野○村○彦、深○一伸、柳○明、和○積商、田中徹 以上16名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■和○積さんが初参加。

■新年最初の例会は、TETSUさんによる年賀詰鑑賞会で幕を開けます。
今年の年賀詰は50作と大豊作。これだけ多いと投票作を選ぶのも一苦労ですが、毎年こうして作品を収集し、きちんとまとめて紹介してくださるTETSUさんには頭が下がります。

■年賀詰鑑賞会が終わると、直ちに春霞賞選考会のスタートです。TETSUさんのプロジェクターをそのまま使わせていただき、ありがとうございました。
今回のノミネートは2作だけでしたが、投票の結果両者譲らず全くの同点となり、2作とも候補作に決定しました。

詰パラ 201810月号
デパート1 青木裕一氏作


3手目敵飛に当てて46飛打。これは取っても逃げても早いので桂中合で凌ぐと、35桂で敵飛を呼んでからもう一度45飛とぶつけます。再度の桂合に対しても、飛車を4段目に誘ってから三たび飛車の体当たりが繰り返されるという、手品のような手順が展開されます。
常に斬新な狙いを持った作品で私達を楽しませてくれる作者の特徴が良く現れた傑作です。

詰パラ 201810月号
デパート3 相馬慎一氏作


初手44香は作者名からして当然の香先香歩。次いで3手目36桂で角の成生を尋ねます。
これに①同角なら、55龍右、43玉、44以下進んで、53歩を同馬と取る形となり早詰。
②同角の場合は、①の順では打歩詰になるため、55龍右~44として歩詰を回避し、詰上ります。
態度打診の捨駒と香先香歩を組み合わせた、作者面目躍如の本格的構想作です。

■注目作の紹介は駆け足になってしまいましたが、何とか時間内に終了。
例によってスマホ詰パラ発表作の中から一局ご紹介します。

スマホ詰パラ 201812
No.12231 納豆小僧氏作


遠角引きはよく見かけますが、盤の四隅への限定移動となると、ほとんど記憶にありません。しかもそれを角不成で実現しているのですから、お見事と言う他ありません。
実力者のペンネームか、新人なのか、作者の正体が気になるところです。

5時からはいつもの店で2次会ですが、土曜の夜は町内会の関係でほぼ毎週何かしら予定が入っていて、今回も残念ながら直帰となってしまいました。
2次会の模様をお伝えすることが出来ず、申し訳ありません。

帰りの電車では途中まで和○積さんと一緒。初参加の感想など聞こうと思っていたのに、うっかり聞きそびれてしまいました。
詰工房の常連はシャイな人が多く、初参加の方にうまく声を掛けてあげることが出来ません。折角参加してくれたのに、退屈させてしまったのではないかといつも気になっています。
どうでしょう、楽しんでもらえたでしょうか?
でも、次に来た時には自然と話の輪に入れるようになります。3回目にはもうすっかり常連さんです。
ですので、ぜひまた遊びに来てください。待ってます!

■ではまた。

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2018年12月31日 (月)

No. 193 第337回詰工房例会報告

1223日(日)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、稲○元孝、岩○修、沖○幸、加○孝志、梶○迪、加○徹、金○清志、金○タ○シ、北○和美、久○紀貴、小○正浩、新○江○弘、角○逸、芹○修、利○偉、野○碧、深○一伸、宮○忍、柳○明、山○剛、田中徹 以上22名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■今年最後の例会は20人超と賑やかな一日になりました。新○江さんが久し振りの参加です。

■野○君が4回連続の参加。約束通り作品集「続けむり」(リコピー版)を贈呈しました。
この日は彼が新作を披露し、数人で攻略に取り組むという構図で、一番の人気コーナーになっていました。
最も盛り上がっていたのは○○煙の解図の時で、おかげで春霞賞の選考会を始めるタイミングが掴めず、開始が遅れてしまいました。
それにしても野○くん、創作を始めて半年足らずで全駒煙を完成させると、その後も着実にステップアップを続けており、どこまで伸びるか想像もつきません。
煙が一段落したら次は超長編に挑戦したいのだそうで、最長手数の更新なるか、今から楽しみです。

■今回の春霞賞は当初ノミネート作品なしでしたが、短大の広瀬稔氏の作品は構想作で良いのではないか、とのご意見があり、投票の結果ほぼ満票で、広瀬氏作が候補作に決定しました。

詰パラ 20189月号
短大11 広瀬稔氏作


7
手目最初の桂馬を35に打ちます。すると以後4手置きに4回連続で35桂捨てを繰り返すという、手品のような手順が展開されます。駒数こそ多いものの、難しい変化もなく、シンプルな意味付けで成立していることに驚かされます。
常に斬新な狙いを持った作品で私達を楽しませてくれる作者の特徴が良く現れた傑作です。

■注目作の紹介は駆け足になってしまいましたが、何とか時間内に終了。
その中から、スマホ詰パラで発表された有吉弘敏氏の作品をご紹介します。

スマホ詰パラ 201811
No.12046 有吉弘敏氏作


これ半期賞獲っても不思議じゃないでしょ!

5時からはいつもの店で2次会です。
いつもの通り、キーワードを知りたい方は、hirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」で紹介されていますので、未見の方はぜひそちらのブログでご確認ください。
自分は一足早く1時間半ほどで撤収です。

■あと3時間ほどで平成最後のお正月です。
どうぞ皆さま、良いお年を!

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2018年12月10日 (月)

No. 192 第336回詰工房例会報告

1124日(土)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、今○修、沖○幸、梶○迪、金○清志、金○タ○シ、北○和美、久○紀貴、小○正浩、利○偉、野○碧、原○慎一、深○一伸、柳○明、山○剛、田中徹 以上16
2次会から参加 芹○修、原○清実(以上敬称略)

※当日の出席者名簿によると16名なのですが、もう1人か2人出席されていたような気がします。
お気づきの方はお知らせ頂ければ幸いです。

■今月も野○君が参加してくれましたので、持参した作品集「けむり」(リコピー版)を贈呈しました。自分よりも彼が持っている方が、ずっと役に立つことは間違いなし。
この次は「続けむり」を持っていきます。

■利○さん編集の「ヤングデ詰将棋」が完成し、自分も1冊購入しました。
この本の特徴は、利○さんが各方面に呼び掛けて収集した貴重な「ちびっこ詰将棋」の記録でしょうか。
丁寧な筆跡でまとめられた「ちびっこ詰将棋」を見ていくと、田宮さんの普及にかける情熱や、ちびっこたちに対する深い愛情が伝わってきます。
こうした有為の人材が詰まらないことで詰パラを去ってしまったのは、本当に残念なことでした。
それにしても、黒川一郎研究を初め、旧パラ検証や多くの古図式研究等々、利○さんの精力的な活動振りには本当に頭が下がります。
現在は北原義治氏の全作品収集に取組中とのことで、これが作品集として世に出たらと考えるだけで胸が躍ります。完成を楽しみにしております。

■ようやく今○さんに第5回春霞賞佳作の賞状をお渡しすることができました。遅くなりまして申し訳ありません。
ご本人はまだ大賞が取れなかったことを悔しがっていて、すねる様子が可愛かったです(笑)

その今○さんは、野○くんが創作を始めて半年足らずで煙詰を発表したことにいたく感心されていました。いや、もしかすると案外、野○くんに対するライバル意識を燃やしていたのかも――。
もしも今○さんが煙詰を作ったら、と想像してみるのも面白そうですね。

■春霞賞のノミネートは3作品。
今回は大学の相馬氏作とデパートの齋藤氏作が拮抗しており、投票の結果が注目されましたが、僅差で齋藤氏作が逃げ切りました。

詰パラ 20188月号
デパート3 齋藤光寿氏作


3
手目32馬には手筋の43角合。これを取って54馬~32角と打ち直した局面が本作のハイライト。
ここで、
43角合なら、66桂以下25玉と追って14以下詰み。
43桂合なら、同様に66桂から25玉と追って14以下詰み。
受けに窮したかと思いきや、43金合(!)と逆王手を掛ける妙防がありました。
同龍以下8手進めて再度32角と打てば、今度は43金合なら同角成~54馬~44金~66歩以下早詰。
73龍のままなら66歩は打歩詰の禁手ですが、83龍と遠ざかることで歩詰を回避し、結果として43金合を拒否しているのです。よって3度目の捨合は桂合が最善となり、収束に向かいます。
作意9手目と19手目の局面を比べると、違いは龍の位置のみ。作者の狙いは同一地点への3種の捨合にあったようですが、結果として龍の位置変換による歩詰回避という主題が加わり、見応えのある本格派構想作の誕生となりました。

■注目作の中からは、スマホ詰パラで発表された馬方四季氏の作品をご紹介します。

スマホ詰パラ 2018年10月
No.11901 馬方四季氏作 


Twitter
上でも作者自身がupされているので、既に本名をご存知の方がほとんどでしょう。
作者のツイートによれば、「
真夏に暑くて眠れず作ったもの。1号局は馬屋原作だが、本作はシンプルに表現できた、という意味で発表価値はあるはず。」
いやいや、発表価値があるどころじゃありませんて!


5時からはいつもの店で2次会です。
キーワードを知りたい方は、hirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」で紹介されていますので、未見の方はぜひそちらでご確認ください。
hiroさんのおかげで仕事が一つ減って助かっています(笑)。何かお返しをしないといけませんね。
自分はこの日も睡眠不足のため、約2時間後に撤収となりました。

ではまた。

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