No.52 開設一周年
「七フクジン」からの3局目は、全30局中のトップを争う傑作「ク」の字です。本作は利波さんの調査により、清水孝晏氏の作品であることが判明しています。
質駒配置を逆用した焦点捨駒など、序盤の手作りがまず巧妙。そして飛車を引いた瞬間唐突に浮かび上がる、鮮やかな「ク」の字。短編あぶり出しとして理想的な仕上がりと言ってよいでしょう。
私がHP『詰将棋五十音図』を始めてから間もなく1年になります。最近はこのブログばかり更新していて、本家のHPの方がすっかりおろそかになってしまいました。以前ある方からメールで「更新することが目的になってきたら要注意」とアドバイスをいただきましたが、今まさにそんな状況なのかも知れません。本家の方も手直しをしたり、解説を加えたり、やるべきことは山ほどあるのですが、焦らずじっくりと続けていこうと思います。
詰パラのHPを見て川崎弘氏の逝去を知りました。
川崎氏といえば詰将棋規約の制定に、長年情熱を燃やし続けてこられました。そのせいか作家よりも論客という印象を持っていたのですが、たくぼんさんのHP(『★たくぼんのページ★』)を見て「川崎弘=青木みどり」であると知り、驚きました。「青木みどり」と言えば「イ」の字。遊び心溢れる田舎の曲詰で私たちを楽しませてくれたのが、実は川崎氏だったとは…。謹んでご冥福をお祈りいたします。
(利波さんのHP(『温故知新』)で川崎氏の代表作が紹介されていますので、ぜひ訪問してみてください。)
| 固定リンク
コメント