No.55 活性化対策
「七フクジン」の5局目、「ン」の字です。本作も作者は不明です。
スッキリした週刊誌向きの小品ですが、変化・紛れが皆無で、やや物足りない印象はぬぐえません。また詰上りも「ン」というには少々苦しいかも。
これで「七フクジン」全5局を紹介しましたが、「ヘイワノハル」「オメデトウ」に比べ、格段にレベルが上がっていることは間違いありません。この昭和30年以降の作品の多くは、現在でも充分鑑賞に堪えるばかりでなく、後世に残るべき傑作もいくつか存在します。それだけに作者名が特定できないのは実に残念です。
里見女流二段が16歳8ヶ月で倉敷藤花のタイトルを獲得されたそうで、おめでとうございます。プロゴルフ界では石川遼君が獲得賞金1億円の達成を確実にしていますし、若い世代が活躍するのを見ると、これからが楽しみになりますね。
翻って我が詰棋界はどうかといえば、ベテラン、中堅の頑張りが目立つ一方、若手の絶対数が少ないように思われます。娯楽の多様化や少子化の影響が避けられない以上、やむを得ない傾向なのかも知れませんが…。
故鶴田主幹のように、新しい会員に詰棋校の担当や短コン等の解説をどんどん任せてみるとか、何かしら対策を考えるべき時期に来ているのではないでしょうか。
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