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2018年9月29日 (土)

No. 190 第334回詰工房例会報告

922日(土)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、岩○修、上○直希、馬○原剛、園○寺怜、大○智之、加○徹、金○清志、金○タ○シ、久○紀貴、小○正浩、小○敏樹、近○郷、竹○健一、太○岡甫、利○偉、野○碧、野○村○彦、深○一伸、柳○明、リ○ァロ、田中徹 以上22名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■前回の参加者7名から今月は一気に増えて20名を突破。
「えび研」に参加予定の皆さんが、「工房にも寄ってみた」的な流れで集まってくれたこともあって、会場は活況を呈していました。平均年齢も大幅に若返った模様です(最年少は小学6年生!)。
皆さん、えび研がなくてもまた来てくださいね!

えび研メンバーにはスマホ詰パラの出身者も多く、それをしっかりと束ねているのが近○さん一族。詰工房のような既存の会合にも、皆すんなりと溶け込めるのは、近○さん一族が常に愛情を持って接し、信頼を培ってきたからでしょう。
真似をしろと言われても出来るものではなく、本当に頭が下がります。


■前回参加者が少なすぎて春霞賞の選考ができなかったので、今回は2ヶ月分をまとめて選ぶことになりました。
まずは5月号出題分から。ノミネート4作はいずれも高評価でしたが、投票では短大の少彦名氏作と若島氏作の争いとなり、若島氏作が接戦を制しました。

詰パラ 20185月号
短大25 若島正氏作


3手目成・生を留保して72角不成とすると、玉方も54歩の打診中合。これに同角成なら、後で攻方が26金とした時に同角生で不詰。また54同角生なら、後の26金に同角成と応じて詰みません。
そこで、打診中合の歩を取る前に26金として、先に玉方の角の成・生の態度を決めさせるのが好手順。やむを得ない同角生に54角生とすれば打歩詰回避に成功します。
無理なく、無駄なく、力みもない。それでいて中身は濃厚で新鮮という、包丁捌きの上手さが光る一局です。

■続いては6月号の選考。投票の結果、2ヶ月連続で若島氏作が候補作に決まりました。しかも満票(!)です。

詰パラ 20186月号
デパート3 若島正氏作


長谷川大地氏の解説を引用します。
「(前略)序で捨てたはずの2枚角がまさかの復活。まさにフェニックス、凄すぎてちょっと信じられない。
(中略)ダブルフェニックスだけでも十分テーマになるが、作者は更にどちらも同じ場所に再生するというテーマを追加した。
ぜひ盤に並べて鑑賞してほしい。心に響くものがあるはずだ。傑作。」

■今回も附録としてスマホ詰パラの発表作から数作を紹介しました。その中の1局がこちら。

スマホ詰パラ 20188月27日
No.11666 下谷曲希氏作


玉方74飛と81角の焦点は54の地点。「焦点に手あり」とは言うものの、直ちに54角としても全く後が続きません。
ところが8手進んだ局面になるとどうでしょう。この時81角は45に、74飛は44に移動しています。
そこで54角と打てば、同飛なら63龍、53歩合、54金以下、同角なら53桂成以下作意順で詰みとなります。
これは焦点を構成する2枚の駒を移動させることで、当初成立しなかった焦点への着手が有効になるという狙い。
これを意識して創作したのはおそらく小林敏樹氏が嚆矢で、最近では青木裕一氏にも作例があります。
本作は小林氏作を知らずに創られたそうで、流石に目の付け所が違います。
本作者もスマパラ出身ですが、今や押しも押されもせぬ看寿賞作家。これからはスマパラ育ちの若者たちが詰棋界の未来を担っていくことでしょう。
今や押しも押されもせぬ看寿賞作家となった作者、これから先少なくとも30年は、若手実力作家の中心となって、詰棋界の未来を担っていくことでしょう。

[作者より「詰パラ本誌の入選の方が先」とのご指摘があり、修正いたしました。大変失礼いたしました(汗)。]

■詰工房で春霞賞の選考を始めてから、はや6年目。自分の好きなようにやらせていただいて、皆さんには本当に感謝しています。
ただこの日のように、皆さんが詰棋談儀に話を咲かせたり、解図に夢中になったりしているにも関わらず、強制終了して選考会を始めることに、罪悪感を感じてしまいます。自分の我儘のせいで、皆さんの楽しみを奪っているだけではないのか、と。
皆さん心の広い方ばかりだからでしょう、これまで一度もクレーム等はなかったのですが、会合の楽しみ方は人それぞれ。
とりあえず、今後自分の持ち時間は15時~16時の1時間として、出来るだけ時間厳守で行こうと思います。

5時からはいつもの店で2次会――なのですが、自分は完徹した後で体調に自信がなく(要するにひたすら眠い)、また毎週土曜日の夜は町内で防犯パトロールを行っていることもあり、ここで離脱しました。
なお、例会や2次会の模様はいつものようにhirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」で詳しく紹介されていますので、未見の方はチェックしてみてください。

ではまた。

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コメント

拙作をご紹介いただきありがとうございます。

さて細かいことで恐縮です。
>本作者もスマパラ出身ですが、…
 
の部分、詰パラ本誌入選のほうが10年ほど早いので(その10年間、しっかり入選していたわけではないんですけども汗)、修正いただけないでしょうか。よろしくお願いします。

投稿: 下谷 | 2018年9月30日 (日) 13時47分

申し訳ありません、またやらかしてしまいました!
本文は修正いたしましたので、なにとぞご容赦ください。
自分は以前、下谷さん=Pathfinderさんと勘違いしていた時期があり、それが原因となったようです。
う~む、引退近し…

投稿: 安武利太 | 2018年9月30日 (日) 16時55分

えび研への言及ありがとうございます。スマホ作者の方々は今回のえび研には参加されていません。但し、しっかり声掛け(種蒔き)し、次回以降の参加をお願いしました。碧さんは親御さんと話をしました。「海老名で宿泊しながら会合やってます。」「まだ小学生なので、中学生になったら。詰将棋をやられている方は皆良い人ばからなので安心しています。」嬉しいですね。

投稿: 近藤郷 | 2018年10月 1日 (月) 19時11分

ありゃ、ここでも早とちり、失礼しました。
でも今の10代の作者たちにとって、近藤さんは最高の兄貴分ですね。彼らの未来は明るい!

投稿: 安武利太 | 2018年10月 2日 (火) 20時45分

Pathfinder氏とは大学の同期ですので、そういう意味では近いかもしれません笑

早速の対応ありがとうございました。
また機会があれば詰工房にも参加したいと思いますので、そのときはよろしくお願いします!

投稿: 下谷 | 2018年10月 6日 (土) 23時46分

お待ちしてます!

投稿: 安武利太 | 2018年10月 8日 (月) 07時38分

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