« No. 198 第341回詰工房例会報告 | トップページ | No. 200 第343回詰工房例会報告 »

2019年6月29日 (土)

No. 199 第342回詰工房例会報告

525日(土)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、馬○原剛、沖○幸、加○徹、金○清志、金○タ○シ、久○紀貴、小○正浩、鈴○優希、竹○健一、太○岡甫、利○偉、原○望、原○慎一、深○一伸、松○成俊、宮○敦史、柳○明、山○剛、和○積商、田中徹 以上21
2次会から参加 芹○修(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■今回も参加者が20人を超える盛況でした。

■この日最も盛り上がっていたのが「透明駒」。最近ちょっとしたブームのようですが、私は全く着いていけず、時代に取り残された感強し。

■当日はレジメの作成・印刷に手間取り、会場に着いたのは3時直前でした。
直ちにプロジェクターを用意して、春霞賞の選考会開始です。

春霞賞は終わったはずでは? とお思いの方、確かに春霞賞は一度終わりました。
ところがその後、久〇さん、馬〇原さんを中心とした有志の方から「春霞賞を続けたい」とのお申し出があり、復活が決まったのです。
嬉しかったですね、若い人たちからそう言ってもらえて。
となれば自分も全力でバックアップするのみ。
しばらくは試行錯誤が続くと思いますが、ニュー春霞賞のこれからにご期待ください。

新体制となって最初の選考会は、取りあえず久○さんの解説でスタート。今年1月号と2月号、それぞれの候補作を決定しました。

詰パラ 2019年1月号
中学校5 宮田敦史氏作


初手42角から86角成で龍が取れるのに、75角と焦点に打つ。玉方も角を取らず、香移動合で凌ぐ。5手目42角として次こそ64角成かと思うと、やはり取らずに53角成。
最近、作家としても露出が増えている宮田プロの意欲作。11手とは思えない高密度の応酬は見事です。

2月号からは2作が選ばれました。

詰パラ 20192月号
中学校8 上谷直希氏作


打歩詰の局面、どうすれば37歩と打てるか? その答えが58角~59角~48桂の絶妙手順。初形で26にいた角が59に移動し、と金の陰に隠れることで37歩が可能になります。
玉方と金を開いて閉じる一瞬の隙に挟み込まれる、角の最遠移動。この手順感覚こそ看寿賞作家たる所以でしょうか。

詰パラ 20192月号
デパート2 馬屋原剛氏作


初手なぜ97香打なのか。3手目61馬に対し、①72歩合なら96銀として香の利きを消し、②72桂合なら98銀として香の利きを残す必要があるため。
こうした意味付けの限定打は前例がなく、作者会心の新構想です。もっと注目されてしかるべき作品と思います。

2018年の春霞賞受賞作がパラ6月号に掲載されました。
初稿を送った際、図面と手順を4作とも載せたいと書いたのですが、あえなく却下。佳作3局の図面・手順は泣く泣くカットすることに…。
ごめんなさい。次回のこのブログで改めてご紹介する予定です。

一つ大失態。受賞作紹介記事の2行目「若干12才」は「弱冠12才」の誤りでした。お恥ずかしい…。

■パラとスマホ詰パラからの注目作の紹介は、従来通り継続です。

ところで発表のハードルが低いスマホ詰パラにおいては、推敲の余地だらけの作品も多数存在します。
そうした背景もあってか、発表された作品に対して、すかさずコメントで改作案が届くのがお約束。するとその案を取り入れて、進化した改作図を再度投稿→採用、というケースも珍しくありません。また、皆で知恵を出し合うグループ創作も盛んに行われています。
もちろん「これはアカンやろ!」という場合もあるし、一定の節度は持って欲しいと思いますが、改作に寛容な世界であることは認識しておく必要があるでしょう。

スマホ詰パラで近藤真一氏の貧乏煙を下敷きにした作品が発表されると批判の声が起きましたが、スマホ詰パラの作家や作品は、旧来の価値観だけでは測れません。
作者はこの作品を、「自作」として発表したかったのではなく、近藤作にはまだ“発展の可能性がある”ことを示したかっただけではないのか、と思うのです。

2次会には1時間半ほど参加して、早めに失礼してきました。
2次会の模様等を知りたい方は、例によってhirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。

■明日はもう6月の例会日。ここまで更新が遅れるとは何事か! と言われれば、返す言葉がありません。自分の怠惰が原因としか言う他なく、深くお詫びいたします。
さらには、全国大会も気づけばあと2週間後。今までサボっていた分を取り返して、しっかりと準備しなければ…。

大会にご参加の皆さん、大阪でお会いできるのを楽しみにしております。
ではまた。

|

« No. 198 第341回詰工房例会報告 | トップページ | No. 200 第343回詰工房例会報告 »

コメント

スマホ詰パラのOkaraさんの煙詰ですが、近藤さんの貧乏煙があるからダメと言うのは僕には全く理解出来ないです。
その人たちは龍馬角のスクラム追いは使ったらダメだと言ってる分けでしょ。それは金頭桂は一度使われているからダメと言っているのと同じに思います。
Okaraさんの作品は利用の仕方も違うし、元の形になる繋ぎの手順も違います(この辺は難しい事をしています)。
類似的でダメと言うのは序盤の手順と言うなら分りますが。
まあ、惜しいのは全駒に出来なかった事です。僕は全駒でなくても構わないと思っていますが、特別長い長手数記録になるのは確実だったのにと思うのはありますが。
それに関しては誰か途中図をそのまま使って全駒煙詰を完成させて欲しいように、作者の解説を読むと感じます。
そして、その全駒煙を誰かスマホ詰パラに発表する事があるなら、僕の理想の詰将棋界になります。

投稿: 三輪 勝昭 | 2019年6月30日 (日) 12時05分

発展途上の作品が多いスマホ詰パラにおいては、第三者によるアドバイスや改作を一概には否定できない、少なくとも旧来の価値基準で判断すべきではない、というのが私の主張で、あくまでスマホ詰パラに限った話です。詰パラ本誌において、ということであれば、安易な改作は決して容認できません。

一般論としてOkaraさんの作品を評価するなら様々な意見があるでしょうし、結論など簡単には出せるものではありません。
ただ、Okaraさんにはどうか1日も早く復帰してほしい。そう祈るばかりです。

投稿: 安武利太 | 2019年7月 1日 (月) 20時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« No. 198 第341回詰工房例会報告 | トップページ | No. 200 第343回詰工房例会報告 »