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2019年9月15日 (日)

No.203 春霞賞候補作紹介 2019年3月号

■7月の詰工房例会で、今年3月号と4月号の候補作が決まりましたので、ここでご紹介しておきます。まずは3月号から。

■詰パラ20193月号 大学9 青木裕一氏作   ◇飛び石連合


89馬、(イ)67桂合、同馬、45桂合、同馬、34香合、15桂、13玉、12と、同玉、24桂、13玉、23桂成、同玉、22と、同玉、32桂成、同玉、44桂、22玉、11角、31玉、32桂成、同玉、33角成、同玉、34銀、32玉、54馬、41玉、42銀成、同玉、43銀成、51玉、53香、62玉、52香成、71玉、72歩、同銀、62成香、同玉、53馬、61玉、52成銀 まで45手詰
(イ)34香合なら、15桂、13玉、79馬、68歩合、23桂成、同玉、22と、同玉、12と、31玉、97馬以下詰。

■作者の言葉、及び担当スタッフ短評
作者(結果稿解説より)-97-31のラインで王手をすれば詰みなので、89-23のラインから79-13のラインを経由して回るのが攻方の狙い。それを防ぐために79-13のラインの馬の行き先に利かせるために、桂の連合をします。
久保紀貴-初手89馬に対する67桂合~45桂合が、31-97ラインへの馬の転回を防ぐ連続合。相馬慎一氏の4桂連合を彷彿とさせますが、馬の軌跡が異なるため、防ぐポイントも異なります。どちらかといえば、武島氏作(あちらは桂の連続移動合)に近いでしょうか。
馬屋原剛馬で王手するときは寄りと引きの2種類を選べるので、桂中合で1箇所だけ防いでも通常は連続中合の意味づけにはなり得ない。本作では、 桂中合を一間とびにすることによって、馬の王手を物理的に寄りだけにしている点が工夫と言えよう。
太刀岡甫馬寄を防ぐために飛び飛びの中合が出る。この位置関係を実現するには3つの王手ラインを用意する必要があり、創作難度は高そう。
久保-青木作、実際構図の取り方巧いと思いました。

(以下Twitter等からの抜粋)
久保-補足。転回を防ぐ意味づけが、連結や合駒稼ぎの防ぎではないところが新しいところです。
大崎壮太郎武島作も同じ理由の一間とび桂移動合じゃなかったでしたっけ。図面忘れてしまったけど。
馬屋原あれ、そうでしたっけ? 私も図面忘れたので、誰かプリーズ。
大崎ここ(「書きかけのブログ」https://kakikake.hateblo.jp/entry/2015/07/21/204130)で書いてました。

<参考図> 詰パラ2014年3月号 大学8 武島宏明氏作


23歩成、同金、14香、13香合、同香成、同玉、14香、同金、22角、12玉、11角成、同玉、18飛、77桂成、同馬、55桂、同馬、33桂22銀、12玉、24桂、22玉、32桂成、13玉、23香成、同玉、33馬、13玉、25桂、同金、15飛、同金、25桂、同金、14歩、12玉、22馬 まで37手詰

馬屋原一間とびが前例ありだと、ちょっと評価下がるなあ。
久保-つまりですね、相馬作と武島作の中間的な位置付けなんですよ。

<参考図> 2013年7月 81puzzler 第5番 相馬慎一氏作


32歩、21玉、33桂生、同銀、31歩成、同玉、97馬、86桂合、同馬、75桂合、同馬、64桂合、同馬、53桂合41香成、21玉、12銀成、同玉、23角、22玉、34桂、13玉、46馬、35歩合、25桂、23玉、33桂成、同玉、24銀、34玉、23銀生、33玉、34歩、同成銀、同銀成、同玉、43銀打、33玉、55馬、44金合、45桂、同桂、44馬、同玉、54金、33玉、42銀生、34玉、43銀生 まで49手詰

馬屋原なるほど。青木作の特徴は、合駒を稼いだり、オーロラ手筋を利用することなく、「大きく転回する」という意味づけがシンプルなところかな。
馬屋原ついオーロラ手筋って書いてしまいましたが、連結手筋ですね。
久保-はい。そしてそこが、相馬さんの作品に通じるところでもあります。
馬屋原ん? 相馬作は連結手筋ですよね?
久保-そうです。 ただし、武島作は桂以外の合駒稼ぎを防ぐ目的になっていたはずです。
久保-はじめ見た時そう思ってたのに忘れてた。
馬屋原それにしても、青木作のようなシンプルな意味づけの作品が、なぜ今まで作られなかったか不思議ではあります。
馬屋原馬に対して金や銀の連続合がでたらすごいですね。
久保-不可能ではないですね。

■4月号の候補作は別途更新します。ではまた。

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