« No.226 第358回詰工房例会報告 | トップページ | No.228 春霞賞候補作紹介 2020年3・6月号 »

2020年10月12日 (月)

No.227 注目作紹介-スマホ詰パラ(2020年6・7月)

スマホ詰パラ2020年6・7月の発表作から、注目の作品をご紹介します。

①スマホ詰パラ 2020年6月 
No.14941 himatsume氏作


こういう作品がさり気なく登場するから、スマパラは油断がなりません(先月も新しい収束を使用したと思われる注目の煙詰が発表されました)。
本作は大駒による王手が少ないのが特徴で、銀桂香の成駒のない初形が美しい。収束は既成手順なので、序盤に一工夫欲しいところではあります。
スマパラでの煙詰発表はもう何作目か?
そして、中学生になったao碧君はどうしているだろう。


②スマホ詰パラ 2020年6月 
No.14976 RKT_氏作


龍の回転追い趣向長編。
1往復するごとに、玉の軌跡が少しずつ変わるのが面白い。全応手玉移動。


<参考図>
詰パラ 2011年6月号 
摩利支天氏作 「travelingⅡ」


全応手玉移動の最長手数記録作。517手詰


③スマホ詰パラ 2020年6月 
No.14993 itochan氏作


指し手が全て桂跳ねの四桂詰。桂打ちから始める作品は、参考図などいくつか前例がありますが、四桂が配置された状態で始まるのは、かえって珍しいかも? 
比較的少ない駒数でうまくまとめた印象です。


<参考図>
おもちゃ箱 2001年10月 
猫田いわし作




④スマホ詰パラ 2020年6月 

No.15001 大西智之氏作


簡素図式に命を懸ける作者。本作は手順、詰上りとも文句なしの仕上がりです。
類作がないことを祈ります。


⑤スマホ詰パラ 2020年6月 
No.15021 osumo3氏作


初手49金に68玉なら、69金、同玉、59飛、78玉、88金、同玉、89飛打以下詰。この変化が詰むのは、7筋の配置が香車だから。初手69金から入ると、48玉で詰みません。 
2手目同玉の局面で、9段目に合駒できる持ち駒は、金2枚のみ。そこで、左右からの飛車打ちで金を2枚とも使わせてしまえば、10手目は飛合をするしかありません。
以下、飛打、飛合を繰り返し、39まで玉を誘導してから49金と打ちます。同玉と取ると、29飛、39金合、69飛で、59に打てる合駒がない! そのため49金には28玉と逃げるしかなく、39金打以下収束に入るという仕組みです。 
これも前例がなければ、歴史に残る作品になりそうです。

⑥スマホ詰パラ 2020年7月 
No.15076 原田椅子氏作


10手目18玉の局面にご注目。初形から変わったのは、攻方飛車の位置のみ。10手かけて36飛が27へ移動しただけ、というのが愉快です。
また、8手目と12手目の局面を比べると、29飛が消えています。つまり、邪魔駒消去。まあ、この飛車は最初から最後まで邪魔な駒ではあったのですが。
収束も大駒を2枚消して、上々の仕上がり。様々な局面対比が楽しめる異色の好作です。


<参考図>
詰パラ 2020年5月号 
デパート4 三浦 司氏作


原田作と本作とでは、初形の類似や飛車がメインなどの共通点はあるものの、手順構成は全く別物です。しかしこの両作、自分にはどうしても他人同士とは思えず、参考図としてご紹介する次第です。


⑦スマホ詰パラ 2020年7月 
No.15096 三輪勝昭氏作


まず、盤面玉方32歩にご注目を。もしも、この32歩が突如34へワープしたらどうなるか? 33馬までの1手詰です。
でもそんなこと、起こり得るのでしょうか?
出来るのです、チョー一流作家三輪さんになら !
4枚の銀は全て1筋と3筋の玉移動用の捨駒。玉が1筋と3筋を往復するたびに、玉方33桂と32歩を巧妙に操り、22手掛けて34歩型が実現します!
なぜこんな手品のような手順が成立するのか、不思議でなりませんが、本作がスマパラで発表されたのも、考えてみれば不思議です。


⑧スマホ詰パラ 2020年7月 
No.15136 パスファインダー氏作


本作は、作者が将棋世界誌に発表した作品の改良図です。
4手の追加により、先手角と合駒の銀の移動が増え、これ以上ない完成品に仕上がりました。
元の図でもかなりの出来なのに、更に上を目指す。飽くなき向上心に脱帽です。

<参考図>
将棋世界 2015年8月号 
山路大輔氏作



|

« No.226 第358回詰工房例会報告 | トップページ | No.228 春霞賞候補作紹介 2020年3・6月号 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« No.226 第358回詰工房例会報告 | トップページ | No.228 春霞賞候補作紹介 2020年3・6月号 »