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2021年3月 2日 (火)

No.233 第363回詰工房例会報告

221日(日)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:會○健大、馬○原剛、加○徹、金○清志、小○正浩、芹○修、竹○健一、太○岡甫、利○偉、松○成俊、宮○敦史、田中徹 以上12名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。
今回、出席者名簿をコピーするのを忘れ、記憶だけで書いていますので、間違いがあるかも…。

■先月の例会は外出自粛で欠席しましたので、今年初の大井町です。

■例年は1月に行われる年賀詰鑑賞会も、1か月遅れで開催されました。そのため、春霞賞の選考会は年賀詰鑑賞会の終了後、16時を過ぎてからのスタートです。
先月は選考を行っておらず、2ヶ月分まとめての選考で、進行役は太○岡さん。投票の結果、候補に残ったのは、次の通り。

詰パラ 2020年10月号
●短大18 石本仰氏作
●デパート3 斎藤慎太郎氏作

詰パラ 2020年11月号
●高校24 太刀岡甫氏作

内容については、別頁にてご紹介します。

■続いては注目作の紹介。持ち時間が30分ほどしかなく、大幅に端折って行いました。
ここではそのうちの4局をご紹介。

①詰パラ 2020年10月号
大学11 芹田修氏作

20201011


25香、24桂合、同香、23桂合、33銀、13玉、23香成、同玉、
24銀成、22玉、33成銀、同玉、25桂、43玉、44銀、同玉、
36桂、同と、55龍、43玉、33桂成、同玉、53龍、43飛合、
25桂、22玉、13角成、21玉、31歩成、11玉、23桂、同飛、
21と、同飛、12馬、同玉、13龍 まで37手詰

2段桂合に始まり、飛車の翻弄、巧みな四桂の運用、そして清涼詰と、見応え充分。さすがは、逆算のスペシャリストです。
爪のアカ、分けてください!

②詰パラ 2020年11月号
たま研4 青木裕一氏作

2020114


3441玉、33桂51玉、42桂成、同玉、41桂成、同玉、
23角成、同香、33桂42玉、34桂51玉、41桂成、同玉、
42桂成、同玉、33角成、同玉、44金、同玉、45歩、同銀、
55銀 まで25手詰

34桂→33桂」と連打し、「42桂成→41桂成」と捨てる。こうして玉を42から41へ誘導します。
角捨てを挟んで、今度は「33桂→34桂」と打ち、「41桂成→42桂成」と連捨てすると、玉は41から42に戻りました。
この18手目の局面と初形を比べると、攻方45角が消えている! その結果23手目45歩打が可能となり、詰上ります。
摩訶不思議な手順で見る者を魅了する、青木ワールド全開の作品です。

③スマホ詰パラ 2021年1月
有吉弘敏氏作 No.15986

15986_202101


47飛、46銀合、55金、同玉、54と、同と、64銀、同玉、
63金、55玉、57飛、同銀成、47桂、同と、45金、同香、
44龍、46玉、35龍、55玉、46金、同と、44龍、同と、
73角成、54玉、53桂成、同香、65角成、同玉、64
 まで31手詰

この作品、見覚えのある方も多いことでしょう。本作の原図は、近代将棋19836月号発表のあぶり出しの名局でしたが、惜しくも余詰があり、本作はその修正図です。
完全であれば、間違いなく「中編名作選Ⅱ」に選ばれていたはず(EOGさんが見逃さない!)の名作が、見事な修正によって蘇えったことを、心からお祝い申し上げたいと思います。

          【詰上り図】

15986_202101_20210302212201



<参考図>近代将棋 1983年6月号 有吉弘敏氏作

19836_d


47飛、46銀合、44金、55玉、54金、同金、64銀生、同玉、
(A)63と、55玉、57飛以下31手詰

(A)63龍または74角成以下の余詰

④スマホ詰パラ 2021年1月
ichisuka氏作 No.15990

15990_ichisuka202101


35銀、43玉、44銀右、34玉、35銀、25玉、26銀引、24玉、
25歩、34玉、53桂成、45桂合、52角成、同金、35
 まで15手詰

初形と10手目の局面を比べてみてください。玉方44歩が消えています。すると何が変わるか?
初手53桂成とすると、45歩と突かれ、自玉が突歩詰で失敗。しかし、10手目の局面から53桂成なら、45歩合は打歩詰の禁手(!)で打てません。
即ち、玉方45歩を打歩詰の禁手にするために、初手から10手かけて玉方の44歩を盤面から消去し、結果として桂合を強要しているのです。
「玉方歩の原型消去により自玉への打歩詰を誘致し、歩合を拒否する構想」となるでしょうか。
例会参加者の皆さんに伺ったところ、同様の構想は今まで見た覚えがないとのことで、新構想の可能性が大きいと思われます。

※初手35銀に対し25玉と逃げると、52角成、同金、26香、15玉、24銀まで。44歩が64龍の利きを遮っているため早く詰みます。
つまり2手目は、44歩を敢えて取らせるための「不利逃避」になっていました! 
従って本作は、「不利逃避を逆用した玉方歩の原型消去により自玉への打歩詰を誘致し、歩合を拒否する構想」ということになります。
これは、Twitterで○崎さんと久○さんが本作について語り合っているのを見て、初めて知った次第で、お二人に深く感謝いたします。(3/4追記)

■例会終了後、いつも2次会でお世話になっているお店の前を通ると、「臨時休業」の張り紙が。
感染拡大の影響でしょう。どうかコロナに負けず、頑張ってほしいものです。落ち着いたらまたお邪魔しますので。
現在2次会は自粛中で、完徹の自分は無理せずここで離脱しました。

■この日の模様について知りたい方は、例によってhirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。

■解答選手権も2年連続中止(初級・一般戦はオンライン開催)になってしまいました。皆さまも感染にはくれぐれもご注意ください。

■近藤郷さんが、ちえのわ雑文集で、このブログの宣伝をしてくださいました。ありがとうございました!
今年は少しでも更新のペースを上げたいと思っていますが、どうなることやら…。

■ではまた。

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