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2021年5月

2021年5月31日 (月)

No.240 第8回春霞賞(3) 受賞作一覧・類似指摘

■第1回から第8回までの、全ての受賞作を一覧にまとめましたので、ご参照ください。

春霞賞受賞作一覧 
ダウンロード - e4b880e8a6a7.pdf



■今回の大賞受賞作に関連して、「おもちゃ箱」の管理人TETSUさんより、下記の図があるとお知らせいただきました。

おもちゃ箱 2018年8月
くるくる展示室362 やよい氏作 (受方持駒なし)

Kt362

 

96馬、63桂、42金、53玉、97馬、75桂、43金、54玉、
98馬、87桂生、44金、55玉、99馬、同桂成、45金、56玉、
65銀 まで17手詰

■確かに手順を見る限り、宮原作と良く似ています。しかし、本作の桂合は単純な移動合ですが、宮原作は移動中合での桂跳ねを実現しています。何もない空間に桂馬が跳ね出していく様こそ、宮原作最大の見所となっていて、この付加価値はかなり大きなものと言えます。
何より、本作が「受方持駒指定(持駒なし)」という特殊な条件下での創作であることを考慮すれば、宮原作の価値は不変と考えて良いでしょう。
ただ、本作は(馬引きには桂跳ねしか応手がないものの)結果として9段目に利かせるための桂跳ねにもなっていること等から、やよい作の業績も決して遜色なく、宮原作と併せて、歴史と記憶に留めておくべきであると考えます。
受方持駒指定など、条件付きの作品はまだ充分認知されていないので、こういう場合、不利に働いてしまいますね。 やよい氏の実力なら、条件付きでなくても普通に図化できたのではないかと思うのですが、その点ちょっと残念な気もします。

 

 

 

 

 

■ではまた。

 

 

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2021年5月30日 (日)

No.239 第8回春霞賞(2) 表彰

■受賞者の皆様に、リモートで賞状の授与を行います。

第8回春霞賞受賞者

大 賞  
8月号 宮原 航作 ↓
ダウンロード - e8b39ee78ab6_e5a4a7e8b39e_e5aeaee58e9f.pdf


佳 作  
10月号 石本 仰作 ↓
ダウンロード - e8b39ee78ab6_e4bdb3e4bd9c_e79fb3e69cac.pdf

3月号 若島正作 ↓
ダウンロード - e8b39ee78ab6_e4bdb3e4bd9c_e88ba5e5b3b6.pdf

4月号 馬屋原剛作 ↓
ダウンロード - e8b39ee78ab6_e4bdb3e4bd9c_e9a6ace5b18be58e9f.pdf


特別賞  
3月号 若島正作 ↓
ダウンロード - e8b39ee78ab6_e789b9e588a5e8b39e_e88ba5e5b3b6.pdf


Honorable Mention  
8月号 馬屋原剛作 ↓
ダウンロード - e8b39ee78ab6_e9a6ace5b18be58e9f_8e69c88e58fb7efbc88h.m.efbc89.pdf

6月号 野曽原直之作 ↓
ダウンロード - e8b39ee78ab6_e9878ee69bbde58e9f_6e69c88e58fb7efbc88h.m.efbc89.pdf

3月号 大崎壮太郎作 ↓
ダウンロード - e8b39ee78ab6_e5a4a7e5b48e_3e69c88e58fb7efbc88h.m.efbc89.pdf

6月号 中村宜幹作 ↓
ダウンロード - e8b39ee78ab6_e4b8ade69d91_6e69c88e58fb7efbc88h.m.efbc89.pdf

12月号 馬屋原剛作 ↓
ダウンロード - e8b39ee78ab6_e9a6ace5b18be58e9f_12e69c88e58fb7efbc88h.m.efbc89.pdf


■賞品は賞状だけ、と言いながら、実際にはなかなか賞状をお渡しすることが出来ないため、ここ数年は賞状の印刷すらしていませんでした。そこで、今年はWeb上での授与を試行してみました。特に問題がなければ、来年以降もこの方式にしたいと思いますが、受賞者の皆さんはご納得いただけるでしょうか?

■おしまいにもう一度、受賞者の皆さま、おめでとうございます!

 

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2021年5月23日 (日)

No.238 第8回春霞賞受賞作発表



2020年 春霞賞受賞作 発表!


大 賞   8月号短大10    宮原 航氏作

佳 作  10月号短大18    石本 仰氏作

佳 作 特別賞  3月号短大12 若島 正氏作

佳 作   4月号デパート2  馬屋原剛氏作

H. M.    8月号大学4     馬屋原剛氏作

H. M.    6月号デパート4 野曽原直之氏作

H. M.    3月号高校11   大崎壮太郎氏作

H. M.    6月号創棋会1   中村宜幹氏作

H. M.    12月号デパート3  馬屋原剛氏作




大 賞     宮原 航作  「跳ね玉兎」

■最後に9段目に利きを作るための4段跳ね合

0400-10-kif


41桂成、52玉、96馬、63桂51成桂、42玉、97馬、75桂
41と、32玉、98馬、87桂生、31と右、22玉、99馬、同桂成
44角、33角合、同角成、同銀、12飛成、同玉、21角、22玉、
32と まで25手詰

會場健大-これだけ明快かつ新鮮な手順は得がたい。
井上徹也-桂の四段ハネが一本の線でつながっている。
金子清志-すごい+きれい。
久保紀貴-桂の四段跳ねを初めて構想化した作品と言えるかも。
小池正浩-桂4段跳ねを明解な論理の移動合で表現したことが素晴らしいです。
芹田修-視覚に訴える傑作。
松澤成俊-奇跡の四段跳ねにびっくり。昨年最も感心した作品のひとつ。
宮田敦史-桂の四段活用が見事。


佳 作    石本 仰作

■ブルータス手筋の応用

0100-18-kif


53角、52玉、75角成55歩合、53飛、41玉、42歩、同玉、
55飛引成、33玉、34歩、同玉、6444桂合、同龍、同玉、
53馬、33玉、34歩、同玉、54飛、33玉、25桂、同香、
24と まで25手詰

太刀岡甫-作意と紛れの対比表現が新しい。その手段としてブルータス手筋を用いるのが高度である。
小池正浩-角を近くから打ち、成ってからブルータス手筋を構成するのがひねっていて好ましいです。
久保紀貴-幻のブルータスがまさかの実現。
井上徹也-構想に見合った構図の取り方が良い。
會場健大-まぎれで想定したバッテリーに回り道してたくみにたどり着く手順。


佳 作 特別賞  若島 正作   

■別の筋の5か所の桂中合を防ぐ最遠打

0300-12-kif


61銀成、同玉、69香71玉、84桂、76角、同香、73銀、
93角、同歩、62角、61玉、73角成、52玉、43銀、同金、
63香成、42玉、51馬、同玉、43桂生、42玉、33金、41玉、
32金 まで25手詰

會場健大-別のラインの合駒に関係した新しい意味づけの最遠打。
青木裕一-おそらく前例がない遠打の意味付け。
馬屋原剛-香の打ち場所に呼応して桂の合駒位置が変わる仕組みが新しい。
久保紀貴-構想の純粋な新しさではピカイチと思う。完成度も流石。
竹中健一-詰ますときは69から打つのが普通だが、意味を考えるとすばらしい。
太刀岡甫-紛れに対する受け方の使い方が新しく、1回の中合で5回分の深みを出している。

(特別賞選評:馬屋原剛)
●一本目の限定打の位置に応じて、二本目の線駒に対する中合の位置が変わる作品は、かの有名な「君知るや」を嚆矢として数多く作られてきた。過去の作例では、線駒の交点に中合をして利きを干渉していた。 だが、構想作の大家である氏は一本目の線駒を直接取るという全く新しい意味づけを発明してしまった。作者の言葉にあるストロボ効果から、界隈ではストロボ合という用語が既に定着しつつある。優れた構想には自然と呼び名が定着するものだ。
さらに興味深いのが20212月デパート③相馬慎一作。ストロボ合の第2号局が早くも登場したのである。構想作家はひかれ合う、優れた構想を触媒として。


佳 作  馬屋原剛作

■局面対比(歩の後退)

0300-3-kif


16馬、25歩合、同馬、44玉、88馬、54玉、55歩、44玉、
26馬、43玉、87馬 まで11手詰

宮田敦史-魔術のような手順で歩が下がる。
竹中健一-特別賞でも良いので記憶に残したい。
金子清志思いついても作れそうにない作。
青木裕一-持駒も変わらないところが珍しい。


Honorable Mention   馬屋原剛作(8月号)

■線駒の利きの開閉を保留するための複合合

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71飛成、72角合85銀、64玉、62龍、63桂合、53龍、73玉、
74銀、同玉、85金、73玉、62龍、64玉、76桂、同歩、
54金、同玉、53龍、45玉、56龍、44玉、53龍、45玉、
86金、75桂左、同飛、同桂、56龍、44玉、33銀生、同玉、
45桂、同角、25桂、44玉、53龍 まで37手詰

(H.M. 選評:馬屋原剛)
●利いているかつ利いていない、そんな量子力学の重ね合わせのような現象を実現する巧妙な応手に注目したい。攻方もそれに呼応して奪取する駒をスイッチする高度な駆け引きが繰り広げられる。


Honorable Mention   野曽原直之作「夕星」

■リアピースを取るための4連金合

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46桂、55金合、同飛、56金合、同飛、57金合、同飛、58金合
48銀、69玉、78馬、同玉、87馬、同玉、88と、76玉、
87と、75玉、86と、74玉、85と、63玉、75桂、52玉、
41桂成、57金、51銀成、43玉、44金、同玉、45金、同玉、
54銀、55玉、56歩、同玉、57銀、同玉、48金、56玉、
57歩、55玉、45金 まで43手詰

(H.M. 選評:馬屋原剛)
●後に開王手したときにリアピースを取るための連続合は添川氏の「魁」という前例がある。ここでは4連金合の希少性に注目したい。金を何枚も持てば余詰のリスクが跳ね上がる。そのためか4連金合を実現した作品は数えるばかりだ。4連金合の新たな意味づけとして記憶に留めておきたい。
なお、大崎氏のブログも興味深い。
https://kakikake.hateblo.jp/entry/2020/09/04/195915


Honorable Mention    大崎壮太郎作

■取歩駒を遮断しないための短打

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44、同桂、24銀、34玉、52角成、同と、35歩、同飛、
23銀生、33玉、34歩、同飛、45桂 まで13手詰

(H.M. 選評:馬屋原剛)
●短打の意味づけは数あれど、この意味づけは初ではなかろうか。構想作が飽和するにつれ誰もが新しさに気づく作品は作りにくくなっている側面はある。我々春霞賞スタッフは構想に対する解像度を上げて、わずかなしかし確実な進歩を埋もれさせないようにしたい。


Honorable Mention   中村宜幹作

■2枚翻弄 3/4回転

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55金、同銀45金、同飛64金、同銀、65銀、同飛
53飛、同銀63角、同飛、55金 まで13手詰

(H.M. 選評:馬屋原剛)
●2枚の駒をしかも交互に翻弄する作例はパッとは思い浮かばず、離れ業であることは間違いでない。だが、配置の煩雑さや1回転しなかったことによる不満はある。将来、その両方をクリアした作品が現れるかもしれない。そのとき進化の過程として本作のような作品があったことを示すのは意義のあることと捉えメンションするに至った。


Honorable Mention   馬屋原剛作(12月号)

■不利逃避のための不利合

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54金、同玉、64金、43玉、54銀、34玉、25銀、同香、
38飛、37銀合、同飛、同馬、35銀、23玉、13歩成、同玉、
44銀、46馬、14歩、23玉、33銀成、同玉、31飛、44玉、
45歩、同馬、53銀生、43玉、32飛成 まで29手詰

(H.M. 選評:馬屋原剛)
●前提として相手に選択肢を与えることは明らかに不利な行為であろう。37歩合であれば、33への経路は34しかない。一方で、37銀合であれば経路は34の他に44も増えるのである。実際34の方は打歩詰になる幻の経路なのだが、歩を取らせる損な選択肢をあえて増やしているように見える不思議さに着目して欲しい。加えてその手段が不利合駒なのだ。慣れとは恐ろしいものだが、不利合駒は一見不利だからその名前を冠している。言葉遊びになるが不利に不利を重ねているのに有利に働くというパラドキシカルな味わいを堪能して欲しい。




※ここ数年、意欲的な構想作の発表が相次いでいますが、今回も大接戦になりました。投票の結果、第1回春霞賞で佳作を受賞している宮原氏が、見事な復活を果たして大賞に輝きました。おめでとうございます!
※従来は詰パラ誌上で受賞作が発表されるまで、ネットでの公開は控えていましたが、どうしても発表まで間隔が空いてしまうことから、今回はフライングすることにしました。
※コロナ禍で大変な状況の中、最後までしっかり完走してくれたスタッフの皆さん、お疲れさまでした!
今年はどんな構想作が登場するのか、ワクワクしながら待ちたいと思います。

※おしまいに、「春霞賞って何?」という方のために、簡単にご説明をー。
・「春霞賞」は、その年の最も斬新な構想作を選び、表彰するもの。
・対象は詰パラ誌上で発表された作品に限定。
・「大賞」、「佳作」は詰工房の例会参加者の投票によって決定。
・「特別賞」と「Honorable Mention(選外佳作)」は、運営スタッフの推薦による。
・第7回から、4名の若手スタッフ(會場、馬屋原、久保、太刀岡)による運営に移行。
・賞品は賞状と名誉のみ。

※ではまた。



※最初の受賞者氏名のところで、中村宜幹氏のお名前が誤って「宣幹」になっていましたので、修正いたしました。作者に対し深くお詫び申し上げます。大変失礼いたしました。(5/25追記)


続きを読む "No.238 第8回春霞賞受賞作発表"

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2021年5月 3日 (月)

No.237 第365回詰工房例会報告

3月の例会報告に引き続き、4月の例会の報告です。

424日(土)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:會○健大、青○裕一、井○徹也、馬○原剛、沖○幸、金○清志、久○紀貴、小○正浩、新○江○弘、芹○修、竹○健一、太○岡甫、松○成俊、宮○敦史、田中徹 以上15名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■いよいよ第8回春霞賞決定の日を迎えました。
春霞賞の運営を4人の若手実力作家に引き継いでから2年、つくづく感じるのは、彼らの知見の高さと過去作への造詣の深さです。
春霞賞の選考基準が「構想の新しさ」である以上、発表済みの作品についてある程度把握していなければ、正しい選考は出来ません。筆者が候補作の選考を行っていた頃はそれが最大の弱点でしたが、その点今は全く心配いりません。これは大きな前進です。
更に作品のプレゼンにおいても、筆者と現在のスタッフとでは、作品の理解度において歴然とした違いがあります。
素晴らしいメンバーが引き継いでくれて、本当に助かりました。心から感謝します。

選考会は15時過ぎにスタート。進行役は久し振りの久○さん。今年も大接戦で、わずかな差で大賞1局と佳作3局が決まりました。
受賞作は詰パラ誌上で発表されますが、今回はその前にネット上で公開してしまおうかと考えています。いずれにしても、発表までもうしばらくお待ちください。

■第8回の受賞作選考が無事終了した後は、第9回春霞賞の選考です。まずは1月号の候補作選出から。

<詰パラ2021年1月号候補作>
入選100回記念1 馬屋原剛氏作

内容については、別頁にてご紹介します。

■続いては注目作の紹介からピックアップ。

①詰パラ 2021年1月号
入選100回記念2 馬屋原剛氏作

202111002

51飛成、52銀58金、69玉、62龍、63銀68金、59玉、
53龍、54銀58金、69玉、64龍、65銀68金、59玉、
55龍、56銀58金、69玉、66龍、67銀成68金、59玉、
55龍、49玉、59金、39玉、35龍、28玉、37龍、18玉、
17龍 まで33手詰

作者が高校時代に着想したという手順を、遂に図化に成功。文字通り夢のような手順が展開されます。
改めて同人入り、おめでとうございます。


②詰パラ 2021年1月号
デパート5 馬屋原剛氏作

202115

75飛、56玉、57と、同玉、48馬、56玉、76飛、45玉、
46飛、34玉、36飛、23玉、26飛、32玉、22飛成、41玉、
21龍、31飛合、同龍、同玉、51飛、41飛合、同飛成、同玉、
61飛、51飛合、同飛成、同玉、71飛、62玉、73飛成、51玉、
71龍、61飛合、同龍、同玉、41飛、62玉、71飛成、53玉、
73龍、63飛合、同龍、同玉『A』
83飛、74玉、73飛成、65玉、75龍、56玉、66龍、45玉、
46龍、34玉、36龍、23玉、27龍、32玉、22龍、41玉、
『A』
83飛、74玉、73飛生、65玉、75飛生、56玉、57歩、66玉、
67歩、同玉、59桂、66玉、56歩、同玉、76飛、45玉、
46飛、34玉、36飛、23玉、26飛、34玉、25金、23玉、
35金、32玉、22飛成、41玉、
『A』
83飛、74玉、73飛成、85玉、75龍、96玉、95龍、同と、
97金、同玉、88金、96玉、97歩、85玉、75馬、94玉、
93銀成 まで161手詰

まるで「馬屋原さん特集」ですが、どちらも外せない作品です。
出だしは普通の龍追いですが、従来の龍追い作品と大きく異なるのは、龍追いが途中から飛車追いに変わること。飛車から龍ならともかく、龍から飛にバトンタッチというのはほとんど記憶に有りません。
常に記録や新しさを追究し続ける作者らしい趣向作です。


③スマホ詰パラ 2021年3月
No.16266 天の川氏作

16266_202103

41角、同玉、52銀、同玉、53銀成、同玉、54飛、43玉、
52角、32玉、23銀、同玉、34金、32玉、33歩、同桂、
23金、同玉、41角成、32桂合、35桂、22玉、24飛、同桂、
23桂成、21玉、31馬、同玉、32銀 まで29手詰

3手目52銀が想定外の一手。同玉に対し、53銀成~54飛という攻め筋が見えないと、とても決断できない難手になっています。おそらく逆算によるものと推察しますが、自然な配置で手順にも強引なところがなく、見事な逆算と言う他ありません。
合駒を動かし、攻方の大駒を消し去る収束も鮮やかで、実戦型の傑作と思います。


④スマホ詰パラ 2021年3月
No.16376 パスファインダー氏作

16376_202103

9726玉、27飛36玉、21飛成18香成、27龍 
まで7手詰

昨年詰パラで発表された藤原俊雅氏作の5手詰(半期賞受賞作)をベースにした7手詰。藤原作は飛車の横最遠移動スイッチバックがテーマでしたが、本作は飛車を横と縦に動かそうというもの。欲張っている割に配置に全く無理がないのは、流石です。
藤原作の正統発展形として記憶しておきたい作品です。


<参考図>
詰パラ2020年11月号 藤原俊雅氏作  ■半期賞

20201122

97飛26玉、36金、同飛、27飛 まで5手詰


■例会終了後、自分はここで離脱しました。安心して二次会が出来るようになるのはいつのことか。全く先が見通せない状況に、ストレスが溜まりますね。

■この日の模様について知りたい方は、例によってhirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。

■ではまた。

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No.236 第364回詰工房例会報告

1か月以上経ってからの報告になってしまい、申し訳ありません。お詫び申し上げます。

321日(日)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、馬○原剛、沖○幸、加○徹、金○清志、小○正浩、芹○修、太○岡甫、松○成俊、宮○敦史、米○歩登、和○積商、田中徹 以上13名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■春霞賞の選考会、進行役は馬○原さん。投票の結果、候補に残ったのは…

<詰パラ2020年12月号候補作>
創棋会1 野曽原直之氏作

内容については、このブログのNo.234で既に紹介済みですので、そちらをご参照ください。これで全ての春霞賞候補作が出揃いました。

■続いては注目作の紹介。そのうちの4局をご紹介します。

①詰パラ 2020年12月号
ヤン詰7 松下拓矢氏作 「ダブルトゥループ」

2020127_

46飛、同龍55と寄、同龍56金、同龍46歩、同龍
55と、同龍56金、同龍46歩、同龍54銀 
まで15手詰

玉方の龍が、「46555646」の三角のルートをノンストップで2回転します。駒取りなしのオール捨駒というのがセールスポイント。
個人的に注目している作者で、今後の活躍に期待大です。


②詰パラ 2020年12月号
デパート4 村田顕弘氏作 「ボートレース」

2020124_

13香生、21玉、24香、31玉、33香生、41玉、44香、51玉、
53龍、61玉、64飛、71玉、51龍、82玉、81龍、93玉、
94歩、同玉、95歩、同玉、96歩、同玉、97歩、同玉、
98歩、同玉、99歩、97玉、91龍、88玉、98龍、79玉、
89金、69玉、67飛、同金、58銀、同金、79金、59玉、
69金打、同金、同金、同玉、68金、59玉、58金、49玉、
48金、39玉、38金、29玉、28金、19玉、18金、29玉、
28龍 まで57手詰

盤面の周辺を3/4周する趣向作。方向転換がとてもスムーズで、題名の通りスピード感のある爽快な一局です。


③スマホ詰パラ 2021年2月
No.16141 紅蘭華氏作

16141_202102

22金、同金、同銀成、同玉、44角、33金合、同と、同桂、
34桂、13玉、23香成、同玉、24金、同玉、35銀、13玉、
24金、12玉、22桂成、同玉、33金、31玉、53角成、21玉、
43馬、12玉、13歩、同玉、25桂、12玉、23金、同玉、
33馬、12玉、13桂成、同玉、24銀、12玉、23銀成、21玉、
22成銀 まで41手詰

囲い図式を得意とする作者。これまでは大量の持駒による物量攻めの作品が目立ちましたが、本作は少ない持駒で、形の良い実戦型から粘り強い捌きの手順が展開されます。この好形で41手の長手数、しかも清涼詰とはお見事です。


④スマホ詰パラ 2021年2月
No.16150 relax氏作

16150_relax202102

37桂、同香成36銀、同成香35金、同成香34銀、同成香
36馬 まで9手詰

本作は、昨年上半期のパラ中学校半期賞受賞作を、作者自身が改良したものです。


<参考図>
詰パラ 2020年5月号 渡辺直史氏作  ■半期賞

0100-23

57桂、同香成56銀、同成香55飛、同成香54角、同成香
56金 まで9手詰

初形駒数、持駒ともに1枚ずつ減り、コンパクトな棋形になって見事な改良と言えます。半期賞受賞作にも関わらず、納得いくまで手を加えていく姿勢は見習いたいものです。

■例会終了後、いつものように完徹の自分は、ここで離脱となりました。

■この日の模様について知りたい方は、例によってhirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。

■引き続き4月の例会の報告をアップしますので、そちらもよろしく。ではまた。

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