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2021年7月13日 (火)

No.243 第367回詰工房例会報告

620日(日)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:會○健大、青○裕一、沖○幸、金○清志、小○正浩、近○郷、芹○修、竹○健一、太○岡甫、松○成俊、宮○敦史、柳○明、田中徹 以上13名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■近○さんから、地域の活動についての苦労話を伺いました。
コロナのお蔭で満足な活動ができないのは、自分たちもご同様で、しばし互いの悩みを吐露しあいました。“歩いた道にチョーク”というのが印象に残ったエピソードで、我が町内でも参考にさせてもらうかも知れません。
にしても、全く詰棋の話題にならないというのも、いかがなものか()。そう言えば、最近同年代の人と話をすると、健康面の不安ばかりになりがちで、全くもって困ったもんです。

■春霞賞の選考会は15時頃スタート。進行役は會○さん。選考会はスムーズに進行し、投票の結果候補に残ったのは…、

詰パラ 2021年3月号
創棋会3 中村雅哉氏作

驚異の玉方銀の2回転! 詳しくは別稿にて。

■続いては注目作のご紹介。ここではそのうちから4局をピックアップ。

詰パラ 2021年3月号
短大14 芹田修氏作

2021314

35銀、同歩、28香、同と、37銀、同玉、47龍、26玉、
18桂、25玉、14銀生、16玉、17歩、15玉、48馬、24玉、
22飛成、14玉、44龍、同馬、15馬、同玉、16歩、同玉、
26龍 まで25手詰

常に最高の完成度を求め、安易な妥協は絶対にしない。歩1枚の配置にも徹底して拘り、美しく上品に魅せるのが芹田流です。
本作、逆算の難しい収束で、苦労したと作者は仰るが、そんな痕跡は全く見当たらない。洗練の極みです。

詰パラ 2021年3月号
大学院5 相馬康幸氏作 「ツインズ」

202135_

68歩、同玉、69飛、57玉、58歩、同玉、59飛、47玉、
48歩、同玉、49飛、37玉、38歩、27玉、28歩、同玉、
29香、38玉、39飛、47玉、48歩、同玉、49飛左、57玉、
58歩、67玉、68歩、同玉、69飛、58玉、59飛右、47玉、
48歩、37玉、38歩、同玉、39歩、29玉、38歩、同玉、
29銀、48玉、49飛、57玉、58歩、同玉、59飛左、67玉、
68歩、同玉、69香、79玉、66香、88玉、98金、同玉、
99飛、87玉、88歩、同玉、89飛右 まで61手詰

いかにも作者らしい箱庭風の初形から、入玉型の「雲出川の定理」といった趣の手順が展開されます。
六段目と7筋の配置は終局までそのまま(1枚だけ攻方の駒に入れ替わるが)で、かつ攻方の2枚飛車も初形と詰上りで同じ位置にいる。王様だけが67から88へワープしたような、不思議な詰上りが実現します。圧倒的な様式美です。
これで29銀さえ消えていれば…と思うのは欲張り過ぎでしょうか。

スマホ詰パラ 2021年5月
のぞえり氏作 No.16651 「酩酊船」

16651__202105


67桂、同金、46と、同香、54と、同玉、46桂、55玉、
45と、同玉、57桂、同金、36銀、同玉、38香、37歩合、
同香、同玉、38香、27玉、28歩、同馬、同金、同玉、
37角、39玉、19龍、29金合、49と、同玉、29龍、58玉、
68金、47玉、57金、同玉、68と、同玉、59龍、77玉、
76と、同玉、86と、同飛、77銀、同玉、86銀、同玉、
89龍、87銀合、84飛、85歩合、同飛、同玉、87龍、74玉、
75銀63玉、54金、73玉、84龍、72玉、63金、同玉、
74龍、53玉、54龍、62玉、61と、同玉、63龍、62馬、
同龍、同玉、54桂、52玉、53歩、同玉、64銀、同金、
42角、54玉、64角引成、45玉、55馬、34玉、45銀、43玉、
33馬、同玉、64角、35金34金、同金、同銀、24玉、
14と、同玉、25金、13玉、31角生22歩合、14歩、12玉、
22角成、同玉、33銀生、21玉、22歩、12玉、13歩成、同玉、
24金、12玉、11桂成、同玉、21歩成、同玉、32銀生、11玉、
12歩、同玉、23金、11玉、21銀成、同玉、32香成、11玉、
22成香 まで129手詰

序盤、15龍を働かせるまでの10数手がまず一苦労ですが、これ位は序の口。時折合駒を交えつつ、苦心の末下段へと追い込み、72手目62馬移動合を同龍と斬り違えると、一気に玉が広くなり、不詰感が漂います。一見絶望的なこの局面から、巧妙に攻めをつないで91手目、64角の空き王手にあっと驚く35金移動中合! さらに角不成、銀不成まで登場して、奇跡のような一局が収束します。
限定合5回に、移動合2回。終盤の核となる、38香・37角を、序盤でセットしておく逆算も満点で、言うことなし。51手目の飛車の打ち場所が非限定だとしたら、これが唯一の欠点となるでしょうか。
タイトルの「酩酊船」は、「よいどれぶね」と読むのが正しいようですね。

            【詰上り図】

16651___202105


スマホ詰パラ 2021年5月
わかば氏作 No.16706

16706__202105

41角成、同玉、32銀、同玉、24桂、41玉、42銀、同玉、
31角、52玉、41銀、61玉、72銀、62玉、71銀生、同玉、
53角成、82玉、71馬、同玉、72金、同玉、84桂、61玉、
62歩、51玉、52飛、41玉、32飛成、51玉、61歩成、同玉、
72桂成、51玉、62成桂 まで35手詰

左右対称の形から、作意も一部左右対称の手順を含んでいて、視覚効果抜群の初形曲詰。ありがちな収束の乱れもなく、最後まできちんとまとまっていて、床の間に飾っておきたくなる一局です。

■この日も例会終了後は、完徹のため無理せず撤収いたしました。

■この日の模様について知りたい方は、例によってhirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」をご覧ください。

■ではまた。

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