No.246 春霞賞候補作紹介 2021年4月号
詰パラ2021年4月号の春霞賞候補作をご紹介します。
■デパート2 中村宜幹氏作
◇三マス移動香成らせ(ショートカットなし)
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35金、同香、36金、同香、37桂、同香成、36金、同成香、
35飛、同成香、34銀、同成香、46香、56玉、66飛、47玉、
38金、36玉、37金、25玉、36金 まで21手詰
馬屋原剛-この手順が成立していることに驚愕した。担当の岸本氏の解説にもある通り、34、35、36の3地点で成生の差別化をはかる必要があるので、実現難度が高いことは想像がつくが、変化・紛れを調べてみると予想外に簡潔で驚いた。やりたいことをやりきっている作品に対しては、配置に難癖をつける気にはなれない。むしろ無造作に置かれたようにも見えると金群が微笑ましく見える。
久保紀貴-一路ずつ動かすのは、見た目以上に意味づけが難しいもの。よくぞ作ったと思う。
太刀岡甫-3マス香成らせをショートカットなしで行った作。距離的には渡辺作と同じだが、頭4手が入ったのは進歩。配置や収束は最善ではなさそうだが、構想価値は高い。
會場健大-香を1マスずつ3マス進めて成らせて戻す欲張った手順をノンストップで。 2マスは前例があると言っても、もうひとつずつ遠くすることの苦労は1.5倍ではすまない。
※前月の候補作、中村雅哉氏作が図巧55番の玉方銀1.5回転を2回転に昇華させたのと同様、従来の「3マス移動香成らせ」に、「往復ともコマ送り」という付加価値を加えることに成功した労作。
近年多く見かけるようになった、「今までなかった駒の軌跡」で表現するタイプの作品ですが、発想はできても実現のハードルは高く、普通なら手を出す気にもならないはず。にも関わらずこの難題に挑戦し、見事に解答を導き出した作者に、拍手を贈りたいと思います。
<参考図>
■詰パラ2020年5月号 渡辺直史氏作 ◇香の成らせ
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57桂、同香成、56銀、同成香、55飛、同成香、54角、同成香、
56金 まで9手詰
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