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2021年9月 8日 (水)

No. 247 第369回詰工房例会報告

822日(日)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:青○裕一、岩○修、馬○原剛、沖○幸、金○清志、小○正浩、芹○修、竹○健一、松○成俊、宮○敦史、田中徹 以上11名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

■昨年の解答順位戦で満点首位の松○さん、同率4位の宮○七段、竹○さんと、解答強豪3人が揃い踏み。
詰将棋の会合というと、なぜか作る側の方ばかり集まる傾向があり、解く側メインの方でこれほど豪華な顔ぶれが揃うことは、そうそうないはずです。
自分は会場に着くと春霞賞と注目作の準備に没頭するので、余り話をする時間がないのが残念。解答者の目線で見えてくるものとかナンとか、伺ってみたいと思っています。
また、すっかり常連となった宮○七段、今ではそこにいるのが当たり前で、ついプロ棋士であることを忘れてしまいがちですが、ご多忙にも関わらず熱心に参加していただき、有難い限りです。先生にも、棋士の素顔や将棋界の裏話など、一度こっそりお聞きしてみたいものです。

■春霞賞の選考会は15時頃スタート。進行役は馬○原さん。
今回のノミネートは6作で、高レベルの作品が揃う激戦でしたが、投票の結果、次の2作が候補に残りました。

詰パラ 2021年5月号   ◇局面対比
高校21 渡辺直史氏作   <攻方26香→玉方26香>

詰パラ 2021年5月号
デパート5 岩村凛太朗氏作  ◇攻方7種合

詳しくは別稿にて。

■続いては注目作のご紹介。

詰パラ 2021年5月号
高校25 鈴川優希氏作

2021525


32角打、(イ)33玉、36香、(ロ)同と、23飛、44玉、47香、(ハ)同と、
34角成、同桂、43飛打、(ニ)35玉、24飛成、同玉、14角成、同玉、
15金まで17手詰

(イ)24玉は23飛、35玉、25角成、45玉、43飛打、44合、同飛成以下。
(ロ)44玉は34角成、同桂、43飛、54玉、44飛打、65玉、63飛成以下。
(ハ)46歩合は34角成、同玉、35金、同と、44飛、同玉、43飛成まで。
(ニ)54玉は64金、同玉、73飛成まで。

守備駒の利きに打つ香打を2度繰り返すという、作者の高い創作力を示した一局。一手ごとに奥行きのある好変化を伴い、何局分も解いたような気分になれる、超高密度の傑作短編です。

詰パラ 2021年5月号
短大21 齋藤光寿氏作

2021521


96馬、同龍、78角、46龍、96角、同飛、46香、同飛、
51飛、42玉、52飛成、31玉、43桂、同飛、32龍、同玉、
24桂、23玉、15桂、24玉、25金 まで21手詰

序の8手の大捌きが実にダイナミック。なぜこんな手順が成立するのか?
・初手96馬=龍か飛車を96に誘って質駒にする。
・4手目46龍=どうせ取られるならと移動捨合。同香と取らせ、43金以下の逃れを狙う。
・5手目96角=95飛の5段目の利きを消し、43金以下の逃れ順を防ぐ。
派手な作意だけでなく、変化に隠された攻防にも見応えがあり、奥の深い本格派中編作です。

スマホ詰パラ 2021年7月
No.16971 盤上の狼氏作

16971_202107


34
飛成、12玉、42飛成、13玉、43龍上、23銀合、同龍、同玉、
34銀、24玉、25馬、13玉、35馬、24香合、14歩、同玉、
12龍、13金合、25銀、同香、13龍、同桂、24金、15玉、
25金、同桂、16香、同玉、26馬まで29手詰

美形ながら、持駒が歩1枚のため、取っ付きにくい印象です。
3手目ダメ元で42飛成とすると、22歩合には14龍、13歩合、34馬、11玉、22龍、同玉、23龍、31玉、32歩以下ピッタリの詰み。しかし13玉と打歩に持ち込まれ、手段に窮したかに見えますが、43龍上が唯一の継続手。龍がソッポに行って指しづらい難手ですが、これに23銀合しかないことが判ると、一気に視界が開けます。その後2度の限定合を交えて細かく攻めをつないでいくと、切れの良い好感度抜群の収束と予想もしなかった詰上りが! 
最後はぜひ盤に並べて、どんな詰上りが現れたのか、ご自分の目で確かめてください。芹○さん絶賛の逸品です。

スマホ詰パラ 2021年7月
No.16995 まつをっぽいよ氏作

16995_202107


34
金、同角、5435玉、46金、同玉、56龍、同玉、
57金 まで9手詰

3手目の金の重ね打ちが、最終手で効果の判る伏線。この主眼手以外はすべて捨駒で構成するなど、9手という短手数で地味な狙いを鮮やかに表現していて、このテーマの見本にしたいような佳品です。

■この日も例会終了後は、無理をせず撤収。帰りの電車の中では、予想通り爆睡でした。

■この日の模様について知りたい方は、例によってhirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」ともう一つ、松澤さんのブログ「あーうぃ だにぇっと」もぜひご覧ください。

■ではまた。

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