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2022年2月13日 (日)

No. 257 第374回詰工房例会報告

120日(日)詰工房の例会に参加してきました。
参加者:馬○原剛、沖○幸、加○徹、金○清志、小○正浩、新○江○弘、芹○修、長○川○地、松○成俊、山○剛、田中徹 以上11名(以上敬称略)
※漏れや誤字があったら申し訳ありません。

2022年最初の例会は、参加者11名と少なめ。これは完全にオミクロン株のせいですね。

■詰工房1月の例会と言えば、TETSUさんによる年賀詰の展示会。今年もその数60局以上。バラエティーに富んでいて、実に壮観です。
毎年思うのですが、皆さん本当にうまく作るものですねぇ。もちろん、中にはもう笑うしかないようなものも混じってはいますが、それも込みで年賀詰。いいじゃないですか、正月なんだから。

■年賀詰の紹介が終わると、馬○原さんの司会による、春霞賞選考会のスタートです。
今月もノミネートは2作だけで、甲乙付け難いと見ていたのですが、全くの見当はずれ。岩村氏作が満票で最終候補に残りました。

詰パラ 2021年10月号
デパート4 岩村凛太朗氏作

詳しくは別稿にて。

■春霞賞の選考が終わったころには16時を過ぎていて、駆け足で注目先の紹介をすることになりました。その中から、いくつかご紹介していきます。


詰パラ 2021年10月号
ヤン詰2 森長宏明氏作

2021102

31角、同龍、42馬、22玉、34桂、21玉、31馬、同玉、
11飛打、21角合、同飛成、同玉、11飛成、同玉、33角、12玉、
22角成 まで17手詰

我々世代にとってのレジェンド、森長氏の名前を見付けてしまったら、もう採り上げるしかありません。
初手31角で龍を呼んでおき、これを奪いに行く手順や、9手目飛車の重ね打ちが中心の小品で、かつて大作を連発されていた作者のイメージとはやや異なるものの、これは本格復帰に向けた肩慣らしと受け取っておきましょう。
10月号では原亜津夫氏も久し振りに登場されていて、共にこれからの活躍に期待が高まります。


詰パラ 2021年10月号
大学10 石本仰氏作

20211012

28龍、同銀生、48金、同玉、93角、57歩合、同角成、38玉、
28金、同玉、37銀、同玉、49桂、27玉、28銀、38玉、
39銀、27玉、29飛、18玉、19飛、27玉、16銀、36玉、
25銀、27玉、28銀、38玉、39馬、47玉、57馬、38玉、
39歩、49玉、38歩、同玉、39銀、27玉、16銀、36玉、
37歩、同玉、48銀、38玉、47馬、28玉、29
 まで47手詰

2手目はお約束の銀不成。5手目93角と遠角を打てば、57歩捨合で受ける。これだけでも一局出来そうですが、まだまだ序の口。この後14手目27玉の局面が本当のスタートです。
この局面、18歩・36歩・47桂・49桂の4枚が、実は全部邪魔駒。この4枚を、巧妙な銀の運用によって1枚ずつ消去していくのが、本作のメインテーマでした。
構想型作品の名手石本氏らしい、一分の隙もない完成品です。


詰パラ 2021年10月号
たま研4 三田九路寿作

2021104

62銀生、52玉、53銀成、同玉、73龍、同銀、63金、54玉、
64歩、65歩合、同角、55玉、56歩、45玉、54角、同玉、
55歩、同玉、65飛、54玉、53金、同玉、63歩成、54玉、
53と、同玉、63飛成 まで27手詰

        【詰上り図】

2021104_

宮田敦史-途中で角を原形消去するのが巧い。個人的今回のベスト。
本作は三輪勝昭氏と筆者の合作です。今回たま研の課題が「曲詰」でしたので、「三田九路寿」名義での最後の発表作となるかも知れない本作を投稿したところ、宮田先生から望外のお言葉を頂戴し、結果稿を何十回読み返したか知れません。
これは序の6手を見つけてくれた三輪さんのおかげです。この逆算により「将来の二歩禁回避のための52歩消去」というバックボーンを得て、作品に一本の芯が通りました。三輪さん、ありがとうございました!


スマホ詰パラ 2021年12月 
No.17705 塗らら氏作

17705_202112

21歩成、同玉、31歩成、同玉、41歩成、同玉、51歩成、同玉、
61歩成、同玉、71歩成、同玉、81歩成、同と、同香成、同玉、
82歩、71玉、72歩、61玉、62歩、51玉、52歩、41玉、
42歩、31玉、32歩、21玉、22歩、11玉、21金、12玉、
23銀、13玉、14銀成、同玉、25と、同金、24金、同金、
同と、15玉、25と、16玉、26と、17玉、27と、18玉、
28と、19玉、18金 まで51手詰

一見して、王様が1段目を往復する趣向作と見当が付きます。まず、22から82まで並んだ7枚の歩を成り捨てて、8筋へ。次いで2段目に歩打ち+玉の逃げの繰り返しで、1筋まで戻ります。
嬉しいのは、ここから更に9段目まで、片道の縦追いが入っていること。新味には欠けるものの、配置や使用駒、手順も含めて、極めて高い様式美を感じさせる作品で、一つの収穫と思います。参加者の皆さんの反応もまずまずでした。


詰将棋メーカー 2021年12月 
Haru氏作

Haru_202112

64玉、94玉、55玉、95玉、44玉、94玉、35玉、24桂合、
同飛寄、95玉、44玉、94玉、55玉、95玉、64玉、94玉、
75玉、95玉、87桂 まで19手詰

王鋸です。どちらの玉も、4段目と5段目しか動けないのを利用して、攻方王の鋸引きが始まります。王が15に入り込めば詰んでしまうので、35王の時、24桂捨合としてこれを防ぎますが、これで桂が手に入ったため、75王と戻って87桂打までの詰み。
王鋸の折り返しのキーが、24桂合の一手だけで、収束も87桂の一手だけという、極めてシンプルかつ明快な構成が際立っていて、小品ながら印象に残る好作です。


スマホ詰パラ 2022年1月 
No.17705 kisy氏作「Weather Report」

17901_kisy_weather-report202201

Twitterなどで話題となった話題作を、図面だけご紹介しておきましょう(作意は次回)。本作についてのやり取りは、まっつぁんこさんの「あーうぃ だにぇっと」をご参照ください。

■この日も例会終了後は、無理をせず撤収。落ち着いて2次会に行けるのはいつになることか…。

2月の例会は京急蒲田駅から徒歩3分の大田区産業プラザです。お間違えないように。

■この日の模様について知りたい方は、例によってhirotsumeshogiさんのブログ、「詰将棋の欠片」並びに、まっつぁんこさんの「あーうぃ だにぇっと」をご覧ください。

■ではまた。

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